フリクションドラムによってパワーを供給することによってトルクを増幅する感じだった昨日のトルクアンプ、きっとキャプスタンの構造と合わせて考えたらどんなものかわかると思うんですけど、年度末で忙しく調べる時間が取れません。宿題にしておきます!
撮りトラコマツインターナショナル676の続きでOPさんがカタログを送ってくださいました。「撮りトラ」じゃなくて「撮りカタログ」ですね。貴重なものをありがとうございます!
いつの頃か調べてみたんですけど、IH272あたりが1973年-1976年という記載を見かけました。さらにカタログをよく見てみると最後に751125のナンバリングが・・・カタログや刊行物は後々の訂正などに制作者がわかりやすいよう日付を振りますが、これは1975年の11月25日を表しているのではないでしょうか?
ということは38年前のカタログ!(仮ですが、とりあえずビックリして喜んでおきます)
昔のカタログでタイムトラベル!
日本製は目が真ん中と書きましたが、これをみると444はどういう理由なんだか目が真ん中じゃありません。外国生まれは目が上なのに比べまったく逆に下・・・う〜ん・・・
古いカタログって、取っておいたら後で楽しいだろうなって思うんですけど、どういうわけだかいつの間にか捨てちゃいますよね?
当時憧れて、たとえ買えなくても、机の中で、タンスの隅で、30年も寝かせればこうやって貴重な資料というかタイムトラベルを楽しめるものに変わっちゃうんです。おもしろいですねえ。
愛読者さん おはようございます
どうやら愛読者さんのおっしゃる通りみたいです
何もなしにトルクを同じ回転数で増大させるのではなく
こうやって動力でフリクションドラムをアイドリングさせていなければいけないらしいですけど・・・
オーディオのアンプだって電気が必要なんですからあたりまえですよね?
このトルクアンプはロープを巻き取るキャプスタンに使われているのですが
ロープなどは巻き取っていくにつれて径が大きくなり巻き取り速度やそれに使う力が変わってきます
さらにロープは一定のテンションで巻き取らなくてはなりませんから
回転数/出力が固定のモーターでは食い込んだりして破綻してしまいます
そういうことにならないようこのトルクアンプは
ラチェット付のウインチやギアボックスなどとは違って
電子制御ならサーボモーターのような働きをします
また、巻き初めで一瞬緩むような動きを見せるのもロープ巻き取りに適している・・・
この模型を作った人のサイトだったか忘れましたけどこんなニュアンスで記載があったように思います
(僕が言っているんじゃないですよ!)
おっしゃるように純粋に機械式でこんな複雑な機能を
ものすごく昔に造り上げるなんてすごいですし
特に地震でいろいろ体験したので
「アナログ機械式はもっと見直されても良い」に僕も一票です!
トルクアンプの構造図を見て、最初はInput ShaftやOutput ShaftがFriction Drumsと連結されているのかと思っていたのですが、動画を見ると、どうやら貫通していて、別々に回転する構造だということが分かりました。
Input Shaftを機械に向かって左方向に回すとInput Armが右側のFriction Drumsに巻かれたワイヤーを締める方向に引っ張り、同時にワイヤーの先にあるOutput ArmをInput Armが動いた距離分引っ張るんですね。
その際、右側Friction Drumsに巻かれたワイヤーが締め付けられたことによってFriction Drumsとの摩擦が増大し、Friction Drumsを駆動している動力の一部がOutput Armに伝わるため、Output Shaftは、Input Shiaftに加えられたトルクよりも強い力で回転します。
その際、左側Friction Drumsに巻かれたワイヤーは、Input Armにより、緩む方向に引かれているため、左側Friction Drumsとの摩擦は軽くなり、右側Fridction Drumsとの摩擦だけがOutput Shaftに伝わるという訳ですね。
Friction Drumsに巻かれたワイヤーは、左右逆巻きなので、Input Shiaftを機械に向かって右方向に回した場合は、右側とは逆方向に回転している左側Friction Drumsとの摩擦が発生して、同様の効果が発生します。
なるほどぉ・・・入力と同じだけの回転が入力よりも強い力で出力されるからトルクアンプっていうのかぁ。。。スバラシイ!
デジタルな制御が発展した現代、指先でコントローラを動かせば巨大なパワーが思い通りに操れる訳ですが、農林漁業や土木の現場で使用する場合、まだまだこういった全機械式のアナログ制御の方が安心感がある・・・と感じるのは私だけではないでしょう?