水戸市大場町島地区の行事の中に、色々とお祭りがあるわけですが、なぜか男衆のお祭りと女衆のお祭りにわかれています。お地蔵様は、女衆のお祭りで、二十四節気の1つでもある大暑の日、7月23日の7時30分頃から始まります。
何をやっているかは参加したことがないのでわかりませんが、お地蔵様にお参りした後、茶菓子などを用意して、結構遅くまでおしゃべりをしているようです。世話人は、お参りの時に御神酒を用意して、女の人に付けるだけです。
お地蔵様は子供や弱いもの、町の結界の守護神として建てられるものだそうですが、そのような身近な生活部分のお参りするのが主に女の人、そして、五穀豊穣や、天災を避けるなど、人智ではどうにもなりそうもない、でかいことに関わる祭りが男の人・・・なんだかその分け方がおもしろいです。
昔から男の人は、でかい夢ばかり語って実がない・・・と、女の人に笑われていたのが目に見えるようです。
男衆のお祭りは年三回、女衆のお祭りも年三回。重なることなくあって、しかもうまいこと農繁期を避けています。考えてみると、自然相手で、稲中心の商売ですから、スケジュールは立てやすいですよね。作物の出来不出来はあっても、やることはあらかじめわかっています。情勢が変わって突然発注が増えただの、不況で仕事がさっぱり・・・なんていうことはありません。
大変な仕事だけど、ちゃんと娯楽も用意されていて、稲中心のサイクルではありますが、仕事終わりのメドはやる前からちゃんとわかっている・・・1週間後どんな仕事をしているのか、さっぱり想像もつかない僕には少しうらやましい感じもします。
北向き地蔵と呼ばれる大場町島地区のお地蔵さんの記事はこちらにまとめてあります。