昨日も書いたように、地域全体で朝型だったり、色々な気遣いというか、はっきりと決まりとは言えない作法(前もって説明するのが大変な)があって、よっぽどアンテナを高くしていないとよそから来た者は地雷を踏んでしまうかもしれませんね。みんながわかっているから、明文化もしないし、いちいち説明しなくてもよい決まり事。これをいちいち僕に説明しなくてはいけないご近所の皆さんはさぞかし大変なことと思います。
20年近く前に、LAから中米のホンデュラス(なんとW杯に出場してます!すごい)へバイクで行ってみたことがあります。今考えると笑っちゃいますが、GPSもメールもない時代に、本屋で買ったちょっと詳しい世界地図1枚のみ(メルカトル図法のでっかい国旗とか載ってるヤツです)持って出発してしまったのです。世界地図にも載っているパンアメリカンハイウェイは広い道でわかりやすく、結構簡単に行けちゃうんじゃないかと、軽く考えていました。しかし、実際走ってみて驚いたのは、アメリカはよいのですが、メキシコに入るとほとんど標識がありません。メキシコは観光に力を入れているからまだ良くて、グアテマラに入るとさらに不親切。ホンデュラスにいたっては、国境にすら標識がないのです。なんと!子供からおじいちゃんまで知っているし、めったに旅行者も来ないので、標識なんか必要なかったのです。しかし、自分の走っている異国の道に、方向の確信が持てない心細さったらありません。
グアテマラの首都、グアテマラシティーは東京とまではいわないけれど、BIGCITYで、ここを抜けるのには大変苦労しました。「一生グアテマラシティーから出られないのでは?」と、思ったくらいです。ラテンの国の人たちは、なぜか地図がかけません。「あっちだあっちだ」というばかり、もしくはよってたかって親切に答えてくれるのはよいが、てんでに違ったことを教える・・・、まあ、考えてみれば東京で「大阪へ行きたいんですけど」と、みんなに聞いて回っても同じような苦労をするかもしれません。でも、東京の次は大阪くらいしか書いていない地図しかないので、仕方がなかったんです。
日本でも、人の集まりやすいところには標識がありますが、やはり人の少ないところ、動きが小さいところには標識がありません。このあたりもそうです。パンアメリカンハイウェイはハイウェイとは名ばかりで、部分部分はこの近所の道のようです。そこへ外人さんがバイクでやってきて、「トウキョウ どこ?」って地域の人に尋ねたら、やっぱり同じような思いをするかもしれませんね。
このような伝統?苦労?があるので、うちのハウスルールは、逆に「カーナビ禁止」です。時間はかかっても、となりに座ったものが、地図でナビゲーションをする決まりです。もちろん人様がカーナビを使うことは全く問題なしの、うちの中だけの限定ルールとしてですし、地図は世界地図ではなく、ちゃんとしたロードマップですが。
いやー noraさん 、うらやましい朝型生活おくってますねー。 太陽とともに早起きして波乗りに行きたい~