ホシゴイ(星五位、田山花袋の田舎教師にも出演)

望遠レンズ(でも残念ながら反射式)を手に入れて喜んでいたところでしたが、思ったより早くチャンスが訪れました。目の前を低く茶色のサギが飛んで行ったのです。門から入って地面から1Mほどの低空です。奥のほうに降りた気配がしたので、すぐに家の中に入ってカメラを持ってきました。

思ったより早くチャンスが・・・

飛んでいる姿はすごくスリム。地面に降りると猪首のずんぐりとしたかわいらしい姿。そう!ホシゴイです。やったー

飛んでいる姿はすごくスリム。地面に降りると猪首のずんぐりとしたかわいらしい姿。そう!ゴイサギの幼鳥ホシゴイです。やったー!

サスガ600ミリ望遠!

いましたいました!サザンカの根元、田んぼを見下ろす位置に、ゴイサギの子供、ホシゴイ(星五位)が止まっています。ちょうど以前キジが居た場所と同じところです。

距離は30Mほど。やっぱり望遠じゃないとここまで大きく写せません。これ以上近づくと、このお尻がピクリと少し浮くのです。もっと近づくと飛んでいってしまいます。

距離は30Mほど。やっぱり望遠じゃないとここまで大きく写せません。これ以上近づくと、このお尻がピクリと少し浮くのです。もっと近づくと飛んでいってしまいます。しかし鋭い怖い目だ。ここでの写真はすべてクリックで拡大します。

鳥はそこが好きなの?

同じ場所でのキジの写真。この時より遠かったですけど、大きく写せましたね。焦点距離で3倍ですから当然です。

同じ場所でのキジの写真。この時より遠かったですけど、大きく写せましたね。焦点距離で3倍ですから当然です。

続きを読んでね!の画像

あんまり並べるとトップページが重くなるので畳んでおきます。もっとよく撮れた写真もあるので、是非下の「続きを読む」のリンクをクリックして、下に開いてみてくださいね。

だんだんわからなくなってきた

背の高い草の影で警戒する時には首が長〜い。

背の高い草の影で警戒する時には首が長〜い。

この写真、千葉県我孫子市の「鳥の博物館」で学芸員さんに聞いてもらって、ホシゴイだと教えてもらったのですが、大きさが少し小さいし、羽根の模様も細かいのでもしかしたらササゴイの幼鳥かもしれないと思えてきました。首がのびるのはわかるのですが、あまりにもシルエットが違う。

う〜〜ん・・・以前の写真のものが大きくなって今回の写真のものになったのか、それともササゴイとホシゴイの違いなのかわからなくなってきました。名札を付けておいて欲しい!!

う〜〜ん・・・以前の写真のものが大きくなって今回の写真のものになったのか、(そういえば背中のほうはもう大人の羽根の色に近くなっています)それともササゴイとホシゴイの違いなのかわからなくなってきました。名札を付けておいて欲しい!!

こちらは間違いなくホシゴイでしょう

力強い生命感のようなものが感じられます。親から離れてたった一羽で生きているのですから当然ですか。自然と目も鋭くなるのでしょう。

力強い生命感のようなものが感じられます。親から離れてたった一羽で生きているのですから当然ですか。自然と目も鋭くなるのでしょう。ここでの写真はすべてクリックで拡大します。ぜひ鋭い目をクリックして確認してみてください。

このシルエット、キウイとかペンギンみたいで好きです。

このシルエット、キウイとかペンギンみたいで好きです。

鳥の目ってオレンジが多いの?

たまたま撮ってあった鴨の目の写真との比較。どちらもオレンジ色で、黒目が小さくて怖い。目だけ見るとちっともかわいくありません。

たまたま撮ってあった鴨の目の写真との比較。どちらもオレンジ色で、黒目が小さく、まばたきもせず怖い。目だけ見るとちっともかわいくありません。鳥類は恐竜から進化したという説もうなづけます。

田舎教師とホシゴイ

図書館で借りてきた図鑑に田山花袋の「田舎教師」にホシゴイが出ているとありました。何気なくネットで検索してみると、出てきました!なんと全文が出てきたのです。青空文庫というサイトで、利用に対価を求めない、インターネット電子図書館だそうです。著作権の消滅した作品と、「自由に読んでもらってかまわない」とされたものを、テキストで読むことができるみたいです。(なんとpdfでも配布されています)

膨大な本文の中でホシゴイの項を探すなんて大変だと思ったのですが、試しに検索してみたらペロッと出てきました。「いいのか?!こんなんで」こんなにお手軽では人間がダメになってしまいそうです。

大体学校で習って読んだかも(いや、読まされたかも)しれないが、ちっとも内容を覚えていない本です。こう、毒を喰らわば皿までということで、「あらすじ」を検索してみました。まあ、当然のようにあるわけです。しかも、よりどりみどりです。

家が貧乏で上の学校に行けず、小学校の教師をしている主人公が、「まわりが変化して行く中で自分だけが取り残されるように思う気持」と付き合うなかでのヤケになったり、前向きになったりの前半。後半は、そういう気持を吹っ切り、「田舎教師でいいんだ」となったのに、体を壊して日露戦争の戦勝で高揚した雰囲気の中で寂しく死んで行っちゃう・・・という、あらすじだけ見た限りではゼツボウ的な本らしいです。

主人公が病を癒すために買ったのがゴイサギなんですが、こういう記述があります。以下引用

 滋養物を取らなければならぬので、銭もないのに、いろいろなものを買って食った。鯉、鮒、鰻、牛肉、鶏肉――ある時はごいさぎを売りに来たのを十五銭に負けさせて買った。嘴は浅緑色、羽は暗褐色に淡褐色の斑点、長い足は美しい浅緑色をしていた。それをあらくつぶして、骨をトントンと音させてたたいた。それにすらかれは疲労を覚えた。 引用終わり

「羽は暗褐色に淡褐色の斑点」というのですから、これは成鳥ではなく、幼鳥のホシゴイ(今回写真を撮った)ですね。体をいたわるのにホシゴイを食べる。たしかにこういう野生の命を喰らうというのは病気に効きそうな感じがします。ただ、病人が骨をトントンするのは見たくないですねえ・・・

追記:五位鷺って

ゴイサギの五位とは、昔の朝廷の官位を表す言葉らしくて、律令制では正五位と従五位とがあり、昇殿を許される者の最下位だそうです。醍醐天皇の命によってサギを捕まえようとしたら、抵抗せずに捕まったのでこの官位を授けたそうです。普通に近づけば逃げてしまうので、サギのほうとしても、自ら出向くという何か意思があったのかもしれません。

そして、その幼鳥のホシゴイは、きっと羽根や体の白い模様(星)から、「星五位」と呼ばれるようになったのでしょう。官位としての「星五位」という序列はなかったみたいですから。

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