水戸で作られた井坂式オートカルチ。昔のカタログその他をいただきました

こうやってロゴを見ると昔はこういうものすべて手書きだったことがわかります。レタリングってやつですね。調整する段階で分かったのですが、黒い部分も墨で手塗りした様子があります。こう行った広告を全国紙に出すお金も結構なものだったでしょうね。
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毎日サクッと写真で見る「朝1分の農機考古学」。昨日の井坂農機のカルチベーター、オートカルチIF型に関連してShioikaさんに1959年と1961年の関連資料を送っていただきました。(Shioikaさんいつもありがとうございます!)これら昔の資料とSさんに送ってもらった写真の残りで今日は行ってみます。

Sさん、残りの写真

まずは現存する実車の写真から・・・井坂式オートカルチIF型です。何と言っても車輪が特徴的。この車輪ならゴム製品を使わなくても自社で作ることができ、済んで安くすみそうです。
まずは現存する実車の写真から・・・井坂式オートカルチIF型です。何と言っても車輪が特徴的。この車輪ならゴム製品を使わなくても自社で作ることができ、済んで安くすみそうです。
エンジンはどこの会社のものかよくわかりませんけど、細長く丸いシリンダーやヘッドの形状、丸みを帯びたケースの形がいかにも「古い」って感じです。
エンジンはどこの会社のものかよくわかりませんけど、細長く丸いシリンダーやヘッドの形状、丸みを帯びたケースの形がいかにも「古い」って感じです。
写真で見ても小さそう。30センチほどに見える、ベルト駆動のロータリー付きです。
写真で見ても小さそう。30センチほどに見える、ベルト駆動のロータリー付きです。写真なので本当の大きさはわかりませんが、とてもコンパクトで軽量のイメージです。
ステッカーが貼られています。「オートカルチ」「水戸」「柵」「井坂農機」などの文字、また、電話番号ののような数字が見えます。
ステッカーが貼られています。「オートカルチ」「水戸」「柵」「井坂農機」などの文字、また、電話番号ののような数字が見えます。

一番下の列は常識で考えると住所、電話番号でしょう。水戸市には柵町という町名がありますから、水戸市柵町 井坂農機 電話番号・・・という並びだったのでしょう。

これとは直接関係ないですが、この機体はこのようなステッカーを使っていたこと、そして運輸省型式認定番号の銘板の記載がすごく古い「軽自動車」表記でも、新しい「小型特殊自動車」表記でもない「農耕用軽自動車」となっていることからこの個体自身は型式認定の1964年よりは新しいものと思われます。

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