
今日は某所で手に入れた、空冷ディーゼルのヰセキTB2300昔のカタログシリーズです。スキャンするのに時間がかかってしまい、とりあえずさわりだけと言った感じになっちゃいました。
気になるのは白衣

60年代は白衣が中心





つまらなそうな顔をして操作しているオペレーターはともかく、力強い素晴らしい写真です。背景には何も写っていなくて空が高く広い!「昔ってこんな風景だったんだろうなぁ」って思います。写真中央に「かるい/つよい/はやい!」と、わざわざひらがなのコピー。はやい・うまい・やすい!じゃないですけど、60年も昔にこんな短く強く言い切ったコピーを採用したことに驚きます。当時だと、大抵「アルミダイキャストだから軽い」とか「堅牢設計で大変丈夫」とか「半球式燃焼室で速度も速い」などと、ちょっと技術的な言葉でうやむやにする『〇〇だからXX』といった、「そもそもの前提がよくわからないぞ!」というパターンが多かったような気がします。「説明すると長くなる。よくわからない前提は外して、言いたいことだけ言っちゃおう」というカタログは、古いものの中にはなかったように思います。そう言った意味でとっても新しいと思います。

1964年のクボタ農業機械カタログです。1962年発売のクボタL15Rと思われるトラクターが代掻をしている表紙・・・当時の雰囲気がわかりますよね?フェンス代わりに植えられたのでしょうか?狭い間隔で植えられた細い木の境界の向こうに、今とあまり変わらない様子の新興住宅地が見えています。今から60年近く前だともっと古い住宅を想像するのですが、当時は高級住宅地だったのでしょうね。
白衣=技術者と考えれば、それを作業着に置き換えても成立しますかね? 昔のカタログはトラクターを機械と捉えていて、それを操作するものは操作技術を持った技術者である・・・といった感じでしょうか?
それらの操作が「簡単、楽」となってくると、カタログの操作者も堅苦しい白衣+ネクタイや、作業着+ネクタイが奥さんやお姉さんに置き換わって行ったのかもしれませんね。
探せばまだまだたくさん白衣があるはずなんですが、いちいち白衣のタグを写真につけていなかったので捜索しきれませんでした。
時間もなくなってしまったので、今日はこの辺で・・・それではまた明日!