島地区ではまだ8月の終わり、まだ暑いうちに終ってしまった飼料稲の収穫ですが、近所でまた白いタマ(ホールクロップサイレージ)が並び始めました。他の地区で飼料稲の刈取りが行われているようです。
このコンバイン?ロールベーラが島地区で借りているのとは違う形をしています。作られるタマもかなり大きい・・・見に行ってみるとタカキタのSMR1000という機械でした。
調べてみると、汎用型飼料収穫機SMR1000に、リールヘッダアタッチというものをつけた飼料稲刈取りタイプのようです。このリールヘッダアタッチ、これで刈り取れるの?というようなアタッチメントです。稲を集めるためのモノなのかな?どこにも刃が付いていないけど・・・
このくるくる回るドラムは近所で大豆を刈っているところで見たことあります。農家の人は自宅で味噌を作る方がいるので、「ちょっとだけ自分の味噌のために作っているのかなあ」なんて勝手に思ってるんですが・・・
とにかく、動いているところを見たわけではないのでよくわからないんですが、あまりこのあたりでは見ないアタッチメントが付いている機械です。もしかしたら島地区で使っていた機械の主要部分が表に出ているだけなのかもしれませんけど。
もう黄色くなった飼料稲を刈っているのはどうして?ってTさんに聞いたら、飼料稲の生産はあくまでも米の減反の政策なので、それだけでは商売としては成り立ちにくい。で、当然、飼料稲のための機械を自前で買うことはできず、借りるしかない。機械は十分あるわけではなく順番で使っているので、最後のほうはずいぶんと遅くなってしまうのだそうです。
この機械で作られるサイレージは、島地区の白いタマより大きいとはいえ、北海道で見る白いタマの1/4くらいです。う〜ん・・・規模の大きさ=価格の手頃さ・・・と考えると、ハシゴで登るようなBIGな機械や、グーグルアースに写りそうな巨大な水まき機械を使って作物を少ない人数で作る国の飼料はよっぽど安くて、飼料稲などは太刀打ちできないくらいの値段の開きがあるに違いありません。
何か補助でもない限り飼料稲はそもそも生産されない作物なのかもなあ・・・などと思いました。正確にはわかりませんが、僕の感触から言うと海外の飼料は、海を渡ってくる運賃を払っているのに、近所で作る飼料稲よりもぜんぜん安いみたいです。稲を飼料に使う・・・ということは、稲作地帯で家畜を飼うには良い考えだと思うんですけどねえ。