今日は千葉県の伊藤産業機械さんに連れて行っていただいた、私設の農機具歴史資料館で見たディーゼル発動機、1958(昭和33)年農機具国営検査合格、フルパー(ランド)ディーゼルFB型です。
フルパーランドだった
これを見ると製造者は冨士精密工業株式会社でフルパーランドは商標のようです。FB型は表記馬力が3馬力、表記回転数が1500回転のようです。
冨士精密工業は中島飛行機系だった
マップで杉並区宿町88番地と調べても出てきませんでしたが、会社としては中島飛行機が母体でプリンス自動車工業との関係もあると出てきました。
この一連の企業は創作意欲と言いますか、興味をかき立てられる対象のようで、多くの方がその移り変わりを検証していらっしゃいます。
こんな記述を見つけました。
■ ディーゼル發動機フルパー発売。
第2章 プリンスのあゆみ・・・②・・・(1946~1959)
誉エンジンの残余分で製造した栄福の後継として、新たにディーゼル發動機を開發。フルパー(Fulper・・・Full Powerを短縮し命名)
農業用のフルパーランドと、船外機用のフルパーマリンが用意された。
なんと!農業用がランド、船外機用がマリンなんですね!ランドとシーじゃないんだ・・・
だから銘柄がフルパーディーゼルだったんだ!
僕自身はフルバーランドと濁ったほうが「それらしい」と思っていたのですが、フルパーがFULL POWERから来ていること、それにランド/マリンという用途が組み合わさっているという由来を読んですごく胸に落ちたのでした。
今日はこんなところで失礼します。また明日!