三菱D2500Ⅱ「撮りトラ」続き

Nさんに送ってもらった写真で三菱D2500Ⅱ「おうちで撮りトラ」の続きです。昨日はD2500Ⅱのはずが、「顔が2パターンあるのではないか?」ということにほとんどを費やしてしまいました。

冷静に考えると、毎日毎日トラクターの写真を眺めて「何やってるんだか」という感じですが・・・しかし、バカバカしいこと、役に立たないものほどおもしろいというのも事実・・・

D2500ⅡとD2500、エンジン比較

わずか58ccの違いですが、排気量が違うことがわかった両者。本当にエンジンが違うものかどうか比較してみます。こちらは三菱D2500Ⅱです。
わずか58ccの違いですが、排気量が違うことがわかった両者。本当にエンジンが違うものかどうか比較してみます。こちらは三菱D2500Ⅱです。
反対側はこの状態。エンジンフードより後ろはほとんど手を付けられていません。タマ切れです。
こちらD2500・・・同じ向きなのになんだか見えてるものが全然違います。
三菱D2500Ⅱは2気筒ですね。発電はオルタネータータイプ
三菱D2500Ⅱは2気筒ですね。発電はオルタネータータイプ
油洩れも少なく、手もあちこちに入っていそう・・・エンジンは水冷2気筒1360ccディーゼル、25馬力/2500rpmとなっています。今まで調べたかぎりだと、D2500は1974年〜1975年の2年間だけ製造され、その後D3000にバトンタッチされたようです。
こちらD2500。同じ2気筒ですが燃料ポンプの向きが全く違いますね!冷却ファンの位置も違う感じ・・・
エンジンフード脇、デカールにD2500Ⅱの文字が確認できます。
D2500Ⅱ反対サイド。排気管が2本で、こちら側でも2気筒なのが確認できます。
時は経ったけれどもまだまだ働けそう。たとえそれが日本でなくても働く場があると信じたいです。
D2500。黒く潰れてしまっていますが、D2500のオルタネーターはこちら側です。
こちらサイドは比較的きれいに塗られていますので、オーナーさん、こちら側から塗り始めたのでしょう。お!黄色のホイールもこちら側のほうが丁寧な気がする・・・
D2500は回転部分のカバーがありません。それだけでなくエンジンが違うものだということは間違いなさそうです。

D2500Ⅱ、いつ頃生まれたのでしょう・・・

農研機構の安全鑑定のデータを見ると1977年、このような並びになっています。
農研機構の安全鑑定のデータを見ると1977年、このような並びになっています。
三菱D2500Ⅱは1977年の登録です。
三菱D2500Ⅱは1977年の登録です。

wikiや三菱のサイトを見てみると、1970年から1980年までの10年間は会社として激動の時代でした。

1971年に三菱農機の前身、佐藤造機が経営に行き詰まり、同じく1971年に三菱機器販売が設立され、1980年に佐藤造機の名前が消え三菱農機となる・・・1977年には新しいトラクターが同時にたくさん(主に末尾FDシリーズ)出ています。

その10年間に佐藤造機/三菱両ブランドで販売されていたトラクターも三菱1本になり、販売会社も佐藤造機/三菱重工から三菱機器販売、三菱農機へと変化しています。もうグチャグチャですね。

会社が変わったからと言って、トラクターの銘板が新しい会社のものに変更されたとは限らないので(在庫も残っているでしょう?)このあたりを整理するのはものすごく大変そうで、もっと実機のデータを集めないと難しい感じです。

たくさん実機の写真を集めれば、同じ機種で顔が違うとしたらその理由や、新形と旧型でエンジンの排気量が微妙に違う理由がわかってくるかもしれません。

今日はこんなところです。また明日!

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