今日は大場町島地区の絶滅危惧種、日本ハッカの話です。町内に唯一自生する場所から取ってきて庭に2010年から植えていたのですが、これがなかなか気難し屋でした。
あそこもイヤ、ここもイヤ
ところが今年
発芽には条件がある?
シソ科の植物のこぼれ種のことを検索していたら、サカタのタネのQ&Aにこんな記述がありました。
一見、こぼれ種は市販の種より発芽率がよく、勢いもあるように見えてしまいますが、発芽しているこぼれ種は、実は前年の秋に数え切れないほど多く落ちたうちのごくごく一部なのです。シソの発芽適温は25~30℃ですので、地温が十分に上昇してから種まきします。硬実種子のため、種を一晩水につけて吸水させてからまくと発芽が促進されます。また、好光性種子なので覆土は薄くして軽く鎮圧し、種と土を密着させます。種まき後にたっぷり水やりをして、発芽するまでは水を切らさないようにします。適温、適湿であれば、10~15日で発芽します。
「発芽するのは数えきれない程多く落ちたうちのごくごく一部」つまり、多くの発芽しないタネがまだ残っているとも言えます。
その残ったタネが翌年条件がよくなったので発芽した・・・とも考えられます。
条件は草刈りのタイミングだけではない
思い出すと、10年前、ハッカを移植した場所と今年目を出した場所は3mほど離れています。
つまり、10年かけてハッカは3m移動してきたことになります。
自分の「居たい場所」を探して3m旅してきたハッカ・・・今年芽を出した場所は彼らの安住の地なのか、それともさらに移動していくのか、これからも注目してみたいと思います。
それにしても絶滅しなくてよかった良かった。今年は花を咲かせてほしいな。
それではまた明日!