休みの日は見に来る人も少ないので今日は趣向を変えて・・・国立科学博物館で開催されていた、明治150年記念、日本を変えた千の技術博という特別展で見たものいろいろ・・・

明治改元から150年、そして2019年に予定される改元。
時代が転換するこの機会にあわせて日本を大きく変えていった科学・技術の成果が一堂に集まります。
日本各地の大学・研究機関や企業などから、
600を超える点数の貴重な科学・技術の遺産が上野の国立科学博物館に大集合!
科学者・技術者の発明・発見にまつわるエピソードや世相、関連する写真などを合わせ、
“日本を変えた千の技術”をたっぷりと紹介していきます。
中でも、「重要文化財」や、「化学遺産」、「機械遺産」、「情報処理技術遺産」、
「でんきの礎」、 「未来技術遺産」に認定された約50点の資料は特に注目です!
もう終っちゃいましたけどね。

車や飛行機、船舶や機械の発達が人とモノの流れと製造現場を変え、産業を発展させました。人力や動物の力から、蒸気や電気の動力へ。そして鉄の機械による大量生産が始まりました。今後、自動車やロボットは人工知能(AI)を搭載してどのように変わっていくのでしょうか。
とあります。今日は前々回4章で漏れてしまっていた、産業機械から・・・。

この展覧会のカタログの産業用ロボットのキャプションには
現代のモノづくりの場において、産業用ロボットの果たしている役割には、大きなものがあります。そのはじまりは1950年代。アメリカで概念が提唱され、ユニメート社によって、初めて実用化されました。日本においては川崎航空機工業が輸入・国産化し、国内でも産業用ロボットの開発が進みました。
1970年代になると、産業用ロボットの研究も盛んになり、各社からいろいろなロボットが開発されるようになります。安川電機が1977(昭和52)年に国内で初めて開発・販売された全電気式の産業用ロボットは、従来の油圧式から全電気式にしたことで、位置や速度の制御製に優れ、かつ、保守点検が容易なことから、従来熟練を必要としたアーク溶接の自動化を担い、わが国の自動車産業の品質の安定化とコストダウンに貢献しました。こうしたロボットが日本の工業を発展させたのです。
とありました。
川崎航空機!
川崎航空機と言ったらヰセキポルシェのエンジンを作っていた会社じゃないですか!!


ちょっと脱線しちゃいました。川崎航空機、色々なことに手を出していたんですねぇ。産業用ロボットに戻ります。
う〜ん・・・現場の機械化は70年代に起こっていたのですね。熟練というのは頭と手が高度に連携するということですから、それを機械で置き換えてしまったというわけです。
今、AIが話題ですけど、確かにこれなら「作業」と名のつくものなら全てAIと機械に置き換えることが可能となります。70年代はモノづくりの機械化でしたが、2020年代はモノづくりに付随する事務作業も機械化できます。その事務作業と工場を連携させることもできますね・・・
Aという車種を作ると決まったら、発注から、お金の勘定、支払、生産、在庫のコントロールまで全て機械でできます。ヒトが必要になる部分は作ると決めるところだけ。
「無から有を生み出す瞬間だけヒトが必要」ということになります。なんだか考えちゃいます。


全電気式産業用ロボット
MOTOMAN-L10 安川電機製
国内で初めて開発・販売された全電気式の産業用ロボット。従来の油圧式から全電気式にしたことで、位置や速度の制御製に優れ、かつ、保守点検が容易なことから、従来熟練を必要としたアーク溶接の自動化を担い、わが国の自動車産業の品位sつの安定化とコストダウンに貢献した。本機は日本の自動車部品メーカーに納品された4台のうちの1台で、溶接工程で使用されていたものである。
とあります。間違っていないのでしょうけど、なんだか全電気式というのが耳慣れなくて違和感があります。

そして名前も同じMOTOMAN
MOTOMAN-GP12
安川電機製
最新鋭の多用途ロボット。精密嵌合、ピッキング・整列、装置内・装置外搬送、研磨、組み立てなどを得意とする。
とあります。
ちょうどトラクターのカタログに「ラク・簡単」が増えてきたのも70年代80年代。自動車産業に熟練の技が必ずしも必要とされなくなったのも同じ70年代80年代。
手を動かさなければ脳は成長しません。この先ヒトはどう生きていけばよいのでしょう・・・もう芸術とかスポーツ、狩猟くらいしかやることはなくなっちゃうのではないでしょうか?
ちょっとどよ〜んとしながら今日はおしまいです。また明日!
