話が前後していまいましたし、説明しだすとものすごい物量になってしまうのですが、水戸市立国田義務教育学校にイギリスの巨人と日本の巨人の仲を日英の小学生たちと取持っているアーチストのお手伝いで大きなサンダルを作りに行ってきました。(わかんねえよなあ・・・これじゃ)
イギリスは面白いところで、日本と同じく巨人伝説が多いらしくて様々な巨人がいるようなんです。以前、看板のか元祖か?ということで、地上絵というかヒルフィギュアを紹介しました。(これ、おもしろいので時間があったら読んでください)
そして日本にも巨人伝説があります。ダイダラボッチとかダイダラボウと呼ばれているもので、近所の大串貝塚には大きなダイダラボウの像が建っています。
これまでも巨人が遊べる竹とんぼを作ったり、物語を作ったり、その物語で演劇をやったり、楽器や音楽を作ったりいろいろやってきて、どうも来年はついに最終章みたいです。(これまでの経緯はこのリンクで少しはわかるかもしれません)
で、今年は日英の巨人が出会った七つ洞公園(水戸市七ツ洞公園~日本有数の本格的英国式庭園だそうです)で、巨人がなくしてしまったサンダルを作ってあげて、落としたハンカチに絵を描こう・・・となったわけです。
1日目はまず、ネタ集め
2日目は製作
混沌としている
思うんですけど、子供達素直というか疑いがないんです。もちろん巨人のサンダルとハンカチに絵を描くワークショップなので、疑いを持った子はそもそも来ないのかもしれませんけど・・・
僕は巨人を見たことがないので、ぼくの思い描く巨人がこの世に存在するということを信じることはできません。でも、彼らは「巨人に会った」というアーティストの彼女の言葉を信じて一所懸命七つ洞公園でその痕跡を探しました。
そこには時間軸や巨人の大きさなど、数々の矛盾があるわけですが、けっしてそれら矛盾によって巨人の存在自体を消し去ることなしに様々な作業をこなしています。
一つの瑕疵というか矛盾だけで根本/全体を否定しない所がいいなあ・・・と、感じます。
子供達の頭の中は整理されず、いろいろなものが住みついて排除されない、混沌とした世界なんです。そこがいい!
で、もしかしたらぼくの思い描く巨人とはまた違った形で巨人は今の世に生きてるのかもなあ・・・と思うのでした。