今日は、北海道上富良野町にあるスガノ農機の『「土の館」 土と犂の博物館』で見たウニモグ411に付いていた貝殻ウインカーその後です。
そのHELLA製の貝殻ランプとは・・・
1960年代のプロダクトだと思いますが、今もこの美しさ・・・野外で、モロに太陽の日差しを浴びる場所にあるのに・・・・・・もしかしてガラスなのかなあ。
おおおお!「HELLA」じゃん!
今作っているというわけではないのかもしれませんが、在庫が6個あると書いてあるし、他のサイトでも見かけます。今でも流通しているのです。
戻ってウニモグのウインカー
現在このSWF社は単独で存在しているわけではないようで、ネットで探すのに苦労してしまいました。
やっとSWF Auto-Electric GmbHと検索すれば出てくることに気がついて中身を見てみると、SWF社は1923年にドライバーやドリルなどのハンドツールを作る会社として設立され、1926年にはターンシグナル、1927年に電動ワイパーを作っていたそうです。
戦後はスピードメーターやステアリングコラムスイッチその他、カーアクセサリー業界のリーディングカンパニーへと発展し、特にうウォッシャシステムはかなりのシャアをとったみたいです。
ただ、1998年にフランスの自動車部品メーカーのヴァレオに買収され、現在SWFとして売られているものはワーパーブレードだけになってしまったようです。
日本語のウィキペディアによると
1923年にイギリスのフェロド社 (Ferodo) のフランス支社 (S.A. Française du Ferodo) がパリ郊外のセーヌ=サン=ドニ県サン・トゥーアン (Saint-Ouen) に設立され、イギリス本社からのブレーキ・ライニングやクラッチのパッドの販売を始めた。これが後にヴァレオ社となり、特に1960年代から急速に業務を拡大し、ブレーキ・システム(1961年)、空調システム(1962年)、電子部品(1963年)、ライティング(1970年)、電装部品(1978年)の製造・販売を始めている。
1980年5月28日には社名に「ヴァレオ」を採用。これはラテン語で「私は元気です」(フランス語:Je vais bien., 英語:I am well.)という意味で、その頃イタリア支社で使っていた用語である。
とありました。元々はブレーキやクラッチのライニングを作っていた会社なんですね。
詳しくはわかりませんが、日本ではコマツインターで見かけた市光工業や、同じくイセキTS2810やコマツWD50で見かけたヂーゼル機器株式会社を手中に納めているようです。
市光工業はこんなところで見かけた
「IKI」は市光工業株式会社
調べてみると「IKI」は市光工業株式会社という会社なのでした。Ichikoh Kogyo Inc.の略なのかな?1903年に信号灯の会社として創業し現在も自動車のヘッドライトやテールランプを作っている会社です。http://www.ichikoh.com/
このEVER WINGが市光工業株式会社のブランド。「市光工業株式会社」の「市」の字をあしらったもののようです。
ヂーゼル機器株式会社はこんなところで見かけた
昔のドイツのトラクターとドイツの技術を使った昔の日本のトラクター・・・それらの部品メーカーが今フランス資本の元で一緒にやっているというのがおもしろいです。いつも思うことですが、会社の名前はなくなってしまっても、こういう運命みたいなもので何かしらのエッセンスは残り、つながって行くんですね。