何気なくエンジンを検索していたらビックリするものを見つけました。日本でも紹介されていたみたいなのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、手作りの星形エンジン!
ただそれだけだったら「そんな人もいるだろうなあ」で終わっちゃうのですが、使っているシリンダーに思い切りフックしてしまいました。単気筒600ccのホンダXR600のシリンダーを9本使っているんです。
少し農業機械から離れますが、農業機械だってガソリンエンジンは使っています。ですからエンジンつながりということでおつきあいくださいね。
2012年の時点でもう組み上がっている
↑動画です。英語は得意じゃないんでなんですが、どうも燃料はLPガスだと言っているような気がします。ということは僕のXRもLPガスで走るのかなあ・・・
↑で、始動はしたんだけど、どうも壊れちゃったみたい。
2014年で完成型?
↑これが最新のビデオ。2014年のもの。すごく調子良さそうに回っています。それに音が静か!!!! マイXRの爆音エンジンからするとすごく意外。9基のシリンダーにオイルを安定して送るのにはかなり神経を使っているみたいです。
以前のビデオにはなかったオイルクーラーやプロペラも取付けられていますね。見たところやっつけ感のある部分が見られないので、完成型なのかもしれません。
飛んでいってしまっては困るので、エンジンをトレーラーに乗せ、車を重石代わりに使っています。すごいなあ・・・「おもしろいから」という理由でやっているのかもしれませんけど、やりつづける熱意がハンパではありません。
中古だとしても相当高いエンジンや部品、それから他のオリジナル部分の材料など時間だけでなくお金もかかっています。時間、お金、技術、そして失敗。すべての障害を乗り越えて辿り着いたんだなあ・・・
RFVC星形エンジンでビックリしたのち考える。
友人に聞いたのですが、今の単車は瀕死の病人にたくさんのチューブを入れ生かすように、排ガス規制でチューブだらけだそうです。トラクターもそうですが、その上に馬力も落ちて値段も高く、当然補機類の分重くなっています。
さらに音量規制でサイレンサーも大きく重い。瀕死の病人に手かせ足かせをはめているようなものです。
値段も今はホンダだと50ccのカブで20万円。
オフロードマシンだったら、250ccクラスのものだと昔より20キロほど重くなっていて、馬力はあまり記憶が定かではありませんが6〜7馬力落ちているのではないでしょうか。それでいて価格は10万円近く高くなっている感じで47万円くらい。
「もう乗るな」と言われているようなものです。小さな内燃機関の仕事ってそのうちなくなってしまいそう。
考えてみたらこのXR600という単車のエンジン、バッテリーもないし至ってシンプル。今の排ガス規制にはマッチしていない発動機みたいなもんなのです。新車で国産で出そうと思ったらあちこちパイプを繋がれて馬力を削がれ、手かせ足かせをされていいところ一つもナシになっちゃうでしょう。
ラッセルさん、単車に載せれば走るのに、取り外してエンジンだけ回してる・・・と思ったのですが、物理的にできるというだけで世の中的には走れるようなものじゃなくなってたのでした。
そのうち規制がエンジンの性能をはるかに上回って歩いたほうが早くなり、エンジンと言えば運転会という時代にになってしまうんじゃないかなあ・・・などと思ったのでした。