農業機械のネーミングはトラクターから小さな機械までユニークで、ストレートです。今日は田植機に限ってになりますが「名前をつけるということ」について考えてみたいと思います。
ダイナミックフェア2016(JAグループ茨城の第42回農機・生産資材大展示会+同時開催の中古農機展示即売会)で見た田植機たち。その機能にいろいろ名前が付いていました。「すこやか」や「まくらっこ」など・・・思い出してみればそういうの、各社にあります。
昨日見つけたのは「すこやか」でした。ヤンマーの田植機の機能というか機構、すこやかロータ、すこやかターン・・・「すこやか」というおよそ農機や田植えに関係なさそうな言葉と機能が結びついてその会社固有の機構を表しています。
寄せていただいたコメントによれば「すこやかさん」という田植機が昭和と平成の間に存在していたそうで、その名残ではないか・・・ということなのでまずは調べてみました。
ヤンマーのすこやかさんを探せ!
僕が撮った写真では「すこやかペダリスト」しか見つかりませんでした。さらにネットを検索してみます。
ヤンマー田植機RR5、RR6は農研機構のサイトによると1997年ですからもう平成に入っていますね。RR5だと乗用型5条植 機関8.9PS マット苗 回転式植付機構 条間30cm、希望小売価格:1,560-1,920 (千円)
まだすこやかさんじゃありませんね・・・
木田さんがコメントで教えてくださったように、「すこやかさん」はちょうど昭和と平成の境目に活躍していたのでした。
そして、その「すこやか」という言葉が今も生きていたんです!
ヤンマーの「すこやか」機能一覧
昭和から平成にかけての一時期、「すこやかさん」も「高速すこやか」などと、およそすこやかとかけ離れた高速などという言葉と組合わされたり、それに更に昭和のホテルの名前のようなニューを追加されて「高速ニューすこやか」などと、農業機械名の王道を行くとっちらかった感じでした。
言葉のインフレーションをデノミネーションせよ!
しかし今、ヤンマー田植機の機能名は原点に回帰して各社の田植機にもある機能にヤンマーのDNAを加え、ヤンマーの機能であることがわかるだけになっています。
高速・ニュー・すこやかの次は、超・ウルトラ・スーパー・デラックス・すこやかなどとインフレしていくしかないので、切り下げたともいえます。
実際には「すこやか」→「高速すこやか」→「高速ニューすこやか」と来て、少し変化球の「すこやかペダリスト」と迷走して、今はまた「すこやか」に戻っています。
田植機の歴史というか精神を「すこやか」と捉えてそれを機能名に冠しているんですね!
デノミかあ・・・・
ちょっと気になったので調べてみました。ウィキペディアによると
英語のデノミネーションとは「通貨の単位」のことであり、「切り下げ」や「切り上げ」といった意味は持たない。日本語の「デノミ」に相当する英語としてはリデノミネーション、あるいはチェンジ・オブ・デノミネーション(日本語:通貨単位の変更)などが挙げられる。なお、デノミという略称は、英語のデノミネーション、あるいはロシア語のデノミナーツィヤに基づくとされる。
ふ〜ん・・・そうなんだ。
このお話、続きます。
伊藤さん
壊れちゃったんですね
もう20年以上前の機械ですから現役のものがあったとしても
ものすごく少ないでしょうねぇ・・・
すこやかRR6使ってました、壊れちゃだけど
naruさん おはようございます
「のらのら」見てくれたんですか! ありがとうございます!
2年の年季明けってことで次号が最終回なんです
次も見てくださいね!!!
木田さん おはようございます
さなえはいい名前ですよね
これをとられてしまったがために他社は苦労しているのでしょう
「植える★」「楽植える」は最近なので知っているんですが
クボタの田植機、春風とかレインボーなんてあったんですか???
カタログには大きく載っているのかもしれませんが
機体には小さく書いてあるだけってのがほとんどですから見つけにくいですよね!
家のはクボタのウェルスターがあります
ちなみにnora さんは 「のらのら」っていう雑誌にもでてますよね~「田面ライダーV3」見ましたよー
余談ですが ヰセキは何時の時代も「さなえ」で統一 うちはクボタですが 春風→レインボー→ウエルスター→ラクエルと名前が変わって居ます