放課後の学校クラブ2

昨日からの続きです。農業や農業機械と関係ないですけど、あまりひとつところ集中してしまうと頭の筋肉が硬くなってしまいますから、たまにはストレッチということで・・・

水戸市の浜田小学校で始まった「放課後の学校クラブ」は市内のいろいろなところで展開されているみたいです。

学校という、ほぼ誰もが同じイメージを浮かべることができるものをひっくり返して、想像力を駆使してゼロから作る新しい学校の試みはなかなかおもしろいものでした。

海の家庭科

2時間目は海の家庭科です。

プロットのシートは隠れて見えませんね。どうも海産物を料理する・・・ということのようです。
プロットのシートは隠れて見えませんね。どうも海産物を料理する・・・ということのようです。
材料として昆布やイカ、エビ、そしてなぜかにぎり寿司が用意されています。それと「ヒトデ」も!
材料として昆布やイカ、エビ、そしてなぜかにぎり寿司が用意されています。それと「ヒトデ」も!
看板にお箸、二枚貝のお皿が用意されています。
看板にお箸、二枚貝のお皿が用意されています。
用意された材料を・・・
用意された材料を・・・
それぞれに分けてお客さんを待ちます。
それぞれに分けてお客さんを待ちます。
授業が始まるとどどっとお客さん?が集まります。女の子が多いかな。
授業が始まるとどどっとお客さん?が集まります。女の子が多いかな。
お皿にヒトデばかりならべる子。
お皿にヒトデばかりならべる子。
ウニが好きだからということで、自分で描いてのせる子・・・みんなユニーク!
ウニが好きだからということで、自分で描いてのせる子・・・みんなユニーク!

季節のミニガンチーム

ミニガンの絵と季節のゲーム学習が結局合体しちゃった季節のミニガンチーム

大きな子が多く、もっとも大掛かりなものを作っていたチーム。
大きな子が多く、もっとも大掛かりなものを作っていたチーム。
イメージがすごいです。多分テーマパークな感じ。やりたいことが頭の中でうなりをあげているのでしょう。
イメージがすごいです。多分テーマパークな感じ。やりたいことが頭の中でうなりをあげているのでしょう。

入口、出口のついた囲われた空間が出来上がって、中は射的場になっています。
入口、出口のついた囲われた空間が出来上がって、中は射的場になっています。
金魚すくいの網が的として設置されていて、それを輪ゴム銃で撃つのです。
金魚すくいの網が的として設置されていて、それを輪ゴム銃で撃つのです。
先生の大きな子が小さな子のお世話をします。ちゃんと弾を込めて渡してあげてる・・・えらいっ!
先生の大きな子が小さな子のお世話をします。ちゃんと弾を込めて渡してあげてる・・・えらいっ!

消える放課後チーム

休み時間をはさんで3時間目は消える放課後です。

数ある授業タイトルの中でもっともシュールなもの、「消える放課後」。タイトルもそうですが、参加者も製作物もかなりユニーク。
数ある授業タイトルの中でもっともシュールなもの、「消える放課後」。タイトルもそうですが、参加者も製作物もかなりユニーク。
これがそのプロット。
これがそのプロット。

内容がすごいです。

ないよう

どろぼうをころす
みんながきてうごけないようにする
○◎のあたまにむけてげんこつを100回する

みどころ

どろぼうのずぼんをさげる
どろぼうのぱんつをさげる!

いや〜おもしろい。

小学生からすると泥棒って虫けらみたいな「悪」の固まりなんですね! でも、八方手塞がりで困ったら、誰だって泥棒になっちゃう可能性があるんだぜ! もちろん人のものを盗むのは悪いことだけど、相手も人間、「罪を憎んで人を憎まず」で行こうよ!

ズボンを下げられたり、パンツを下げられることが小学生にとって「死」に価することだと、このシートを見るとわかりますね。

これも消える放課後チーム。絵がすごくいいんです。
これも消える放課後チーム。絵がすごくいいんです。

このチームはちょっと消化不良みたいでした。大人だとまあどこかに「オチ」を付けなきゃいけない・・・などと思うものですが、それはそれで良かったのかもしれません。子供たちの中に何かが残ればそれでいいわけですからね。このチーム、全部の中で一番気になったチームではありました。

忍術ドリルチーム

そして最後、4時間目は忍術ドリルです。

漢字ドリルを眺めながら考えています。
漢字ドリルを眺めながら考えています。
忍術を表す漢字を作って生徒に練習してもらう・・・ということになったようです。
忍術を表す漢字を作って生徒に練習してもらう・・・ということになったようです。
千里眼の術は、メガネに千の文字・・・とんちクイズみたいなものですね。
千里眼の術は、メガネに千の文字・・・とんちクイズみたいなものですね。
分身の術は人が3人だけじゃなく、無限に増えて目をくらますのだそうです。
分身の術は人が3人だけじゃなく、無限に増えて目をくらますのだそうです。
火遁の術は「火」という漢字そのものの中に「人」が隠れているそうです。
火遁の術は「火」という漢字そのものの中に「人」が隠れているそうです。
すいとんの術は「水」の下に棒をくわえた「人」が横たわっている図だそうです。みんな良く考えるなあ・・・
すいとんの術は「水」の下に棒をくわえた「人」が横たわっている図だそうです。みんな良く考えるなあ・・・
それらをドリル状にコピーして、生徒たちにやらせて先生みたいに丸をつけて歩くのだそうです。
それらをドリル状にコピーして、生徒たちにやらせて先生みたいに丸をつけて歩くのだそうです。
結構生徒さんが集まりました。得意げにマルをつけて歩く小さな先生たちが微笑ましかったです。
結構生徒さんが集まりました。得意げにマルをつけて歩く小さな先生たちが微笑ましかったです。

おつきあいありがとうございます。これで終わりです。

時間がなく、どうなっちゃうんだろう・・・と、みていましたが、結構何とかなっちゃうもんです。

子供の頭は柔軟なので、大人みたいに「それはネエだろう」とか「こうあるべき」ということはあまりないみたいです。ヘンテコもシュールもすぐに受入れて、それに慣れちゃうんじゃないかなあ・・・などと思いました。何回かやればきっとこなれてどんどんすばらしいものができそうな予感がします。問題はどれだけ新鮮なお題を提供できるかですね!

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“放課後の学校クラブ2” への2件の返信

  1. 山葵さん こんにちは

    ということは、この漢字が暗号だとすればキーは「忍術」と「想像力」ということになりますね!
    子供はどの入力も平等に見るのでその出力は本当におもしろいです
    どちらかといえば彼らをライバル的感覚で見ています

    ですから、以前もここで紹介しました
    「あーとバス」という取組みでもライバルたちの動向を逐一チェックして仕事に活かしています

    ほんと・・・感心するやら笑うやら・・・おもしろいですねえ・・・

  2. 創作漢字が何気に素晴らしい!新しい暗号技術のインスピレーションとなるかもしれませんね!
    現代の暗号は文字を数学的に置き換えて方程式をキーとして仲間内とキーを共有秘匿したものですよね?
    数学の格言に、「答えは常に問題の中に含まれている」というのがあります
    どんなに複雑な文字列でも、パターンを見破ることは可能です。

    校舎の屋上から卵(中身は抜いて食べてある)を割れないような工夫をテープと画用紙一枚で施して
    地面に向かって落下させて割れなかったら成功みたいな授業をテレビで見たことがあります
    先生は工学博士らしき人物で、セオリー通りのパラシュート型で無難に成功していましたが
    最優秀作品はゆるく曲げられた画用紙の中にゆるく卵を固定しただけの作品でした。
    力いっぱい投げつけてもゆるく曲げただけの画用紙は風に乗って木の葉のようにふわりと着陸。
    何度やっても卵の殻は割れません。これには驚かされました。自分ならどう作ったかな?
    木の葉のイメージが浮かんだのかな?・・・・・・・子供にはかないませんね!

    ムッシュかまやつさんのゴロワーズという曲のなかに
    感動しなくなったのはムダに歳を喰ったからさ・・・何を見ても楽しめる子供に憧れるだろ?
    みたいなフレーズがあります。考えたり物を作り出す子供をみるとこの歌を思い出しました。

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