とにかく真っすぐ棒のように立ってます
ずーっと気になっていた、毛の生えたキャベツみたいな葉っぱ、国道の中央分離帯、縁石と道路の隙間にずんずんとそびえ立つ「薹」(とうがたつ・・・の「薹」詳しくはリンクを見てね)、そしてその「薹」の先には黄色の花が「ポッ」「ポッ」「ポッ」と咲いている・・・
時が経つと排気ガスにやられるのか、それとも単に枯れるのか、真っ黒になって立っている植物・・・絶対外来種だな。
中央分離帯にあるのでなかなか写真が撮れなかったのですが、右折の信号待ちの際に急いで写真を撮って調べてみました。
帰って調べてみると「ビロードモウズイカ」というすごい名前でした。
ビロードモウズイカって
ビロードモウズイカ(学名:Verbascum thapsus)はヨーロッパおよび北アフリカとアジアに原産するゴマノハグサ科モウズイカ属の植物である。アメリカとオーストラリア、日本にも帰化している。
ビロードモウズイカは、大きな葉のロゼットから伸長した長い花穂に黄色い小花を密集し、高さ2メートル以上にもなる毛深い二年生植物である。この植物は、多様な環境で成長できるが、どちらかと言えば日当りのよい撹乱された土壌を好む。そのような場所では、大地が光を受ければすぐに、その場所の土壌シードバンクに存在していた寿命の長い種子から成長することができる。 ビロードモウズイカは、豊富に生産される種子によって広がる普通な雑草であるが、種子の発芽には開けた土地を必要とするため、攻撃的な外来種となることはほとんどない。 この植物は、非常に競合的な種というわけではなく、他の植物の陰に耐性がなく、耕起後に生き延びることもできないので、大部分の農作物に対しては大した害にならない。 ビロードモウズイカはまた、多種の昆虫に対する宿主でもあり、それらの昆虫のいくつかは他の植物の害虫となり得る。
薬草として、観賞用として導入されたというこの植物に寄り添い、その側に立って好意的に書かれたこの文章では、攻撃的な外来種ではないことを強調しています。
びゅんびゅん通るクルマを見ていると、きっとこの風にのってクルマの走る方向へビロードモウズイカはズンズンと進んでいるんだろうなあ・・・と思います。
国立環境研究所の侵入生物データベースによれば、ビロードモウズイカは全国で見る事ができて、種はなんと20万個も出来るそうです。
国道は植物生命の高速道路
そういえば、何年か前に気がついた「ヘラオオバコ」は国道から島地区へ向かって進撃中です。後数年で到達するんじゃないかな? 現在は島田町あたりです。
人やモノが激しく移動する時代。こういったことは防ぎ様がありません。
日本中を覆ってしまうような野心を持った外来種を監視しつつ、このような隙間を見つけて生きようとする植物に片目をつぶり、在来種が図鑑や植物園でしか見られない・・・などということの無いようにしなくてはなりません。なかなか難しい舵取りです。
環境保全活動でも「花を植えよう」ということを考えていますが、こういったことにも配慮しないとなりませんね。
みうらさん おはようございます
気になりますよね!!!!
近所ではこの黒いの(僕は植物遺跡と呼んでいます)は2年、3年、と残っていて
じいさん、おとうさん、子どもの三世代立ってるなあ・・・と思うとそのうち倒れて子どもだけになってました
はじめまして。
4コマを見て今日の自分と全く同じ事をしていたので笑いました笑、私もずっと中央分離帯にそびえ立つ、この謎な植物は何者かと思い観察していました。本当に真っ黒になりますよね、私も右折するタイミングで写真を撮ったんですよ!家族にこの植物は何か聞いて見ましたが誰もわからず、、でしたがスッキリしました。ありがとうございました!