ようやく本題
こうやって「スペースがもったいない」と植える稲ですけど、実際にこれがどんなもんなのか・・・圧倒的に手間が多くやるだけソンなものなのか、それとも意外とモウカッチャウのか、素朴なギモンがもたげてきたってわけです。
この、機械のスキマに手植えの映像から、一体どれだけ植えられる物だか勘定してみました。
すると、お話ししながら(ベテランですから)24苗/分植えています。
よく話に出てくる「1反歩」を例にとって考える
ここで近所の人の話によく出てくる「反」という単位で頭の体操をしてみたいと思います。
調べてみると1反=991.74 m²
この田んぼがどんな四角かというと、真四角なら・・・
1反=991.74 m²の平方根の絶対値は≒31.49mだから、1辺=31.49mの正方形
ここに機械のスキマに手植えすると・・・
1辺=31.49mの正方形(一反歩)の田んぼに四辺に手で苗を植える。
20cmの間隔では?
その1辺156本が4辺だから、156本×4=624本!
25cmの間隔では?
その1辺156本が4辺だから、125本×4=500本!
30cmの間隔では?
その1辺156本が4辺だから、104本×4=416本!
これらを以下の単位に換算すると・・・
一反歩の田んぼのスキマにぎちぎちに植えたとしても、一人の一年の朝飯に満たない量です。多くもなく、さりとておにぎり的には無視できない量・・・
僕は「稲二株でおにぎり一個ってすごいなあ」と思ったのですが、聞いてみると「えっ!?そんなに少ないの?」という意見もあります。ここで出てきた数字は僕には物足りないですけど、もしかしたら他の人にこんどは「えっ!?そんなに多いの?」と言ってもらえることもあるかもしれません。
とにかく、これを元にさらに頭の体操をしてみよっと・・・続きます。
愛読者さん おはようございます
!!ものすごい差がありますね!!
穂になる粒を漏れなく全部でっかくしてやろうという人もいれば、できるだけたくさん穫ってその中からいい物を拾おうなんて人もいそうです
どこかに最適解がありそうですけど、構成する要素がありすぎてなかなか辿り着けないかもしれません
わかりやすいです!
おにぎりはなんたって2株で1個と決めたわけですが
その大きさは本当に人によって田んぼによってとんでもなくまちまちということになりそうですね
おにぎり1個=稲2株 ってことになっちゃったので、若干解説させていただきます。
1反の田んぼから収穫できる玄米の量を「反収」と言い、私のように「7俵も穫れれば十分」なんていう志の低い者もいれば「10俵が当たり前」という方もいらっしゃいます。
苗の植付密度は、地域や、品種や、機械や、栽培方法や、流儀や好みによって、坪30株くらいから坪90株くらいまで、大きな差があります。
で、おにぎり1個=0.3合 を標準とすると、反収7俵前後で、坪60株くらい植えている私の場合・・・
反7俵の玄米から搗精歩合90%なら精米が2,520合なので、1反の田んぼから8,400個のおにぎりが作れることになります。
植付密度が坪60株くらいなので、1反の田んぼには18,000株の苗が植えられ、18,000株を8,400個で割ると2.14。
・・・ということで、標準的なおにぎり1個を食べるために、私は2株の稲を育てている訳です。
で、疎植で畝俵穫り・・・という農家の場合、1株以下の稲で同じ大きさのおにぎりが作れちゃうことになりますが、おにぎり指数はあくまでも”2株”なので、倍以上のでっかいおにぎりになります(笑)