
昨日の計算では重さがどれくらい増えたか・・・ということしかわからなかったのですが、今日は数にチャレンジです。
4キロの種籾って、いったい何粒なんでしょう?種籾は手元にないので強引に作ってみます。まずはMさんにもらった玄米を数えてみます。
玄米を数える



写真がたくさんで下へ長くなってしまうので畳んでおきます。
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重さを量ってみた


これを種籾とするためには籾殻が必要です。籾殻を田んぼから拾ってきました。
籾殻を数える


400粒分の籾殻の重さは?


以上から仮想種籾を作ると・・・
手元にあるMさんの玄米・・・これは乾燥が終わったものですので、水分量(含有量)は15%と考えてよいと思います。しかし、籾殻はその乾燥した籾を剥いて外に放置されていたものです。
収穫したときの籾は水分量28.5%でした。これをいったん乾燥させ、15%になったはずですが、外で水を吸っていると思います。籾殻の水分量は計算が面倒なので25%と決めました。
一方種籾は調べてみると、ネット上にはあまり記載がないですが水分量が13%〜15%くらいなどというのを見かけました。(中には長期保存の文献ですが7%などというのもありましたが・・・)
まあ、よくわからないですがこれも計算を簡単にするため15%としましょう。
数えた400粒の籾殻は、1000粒だったら5グラム。これは25%の水分量と決めたので、15%の水分量だったら4.5グラムということになります。
と、いうことは15%の水分量の仮想種籾1000粒は、1000粒の玄米の重さ23グラム+1000粒の籾殻4.5グラム=27.5グラムということになります。
ではMさんの使う1反部1反歩あたり2キロの種籾は何粒か?
計算してみると(2000/27.5)×1000で 約72,727粒
1反部1反歩あたり穫れる玄米(水分量15%)は9俵540キロ、玄米(水分量15%)1000粒は23グラムだから
(540×1000)/23で 約23,478,261粒
23,478,261粒/72,727粒で 323粒
一粒の種籾から323粒の食べられる製品としてのお米がとれたという計算になります。
これは種籾の発芽率を考えていないのと、もみすりをして出た屑米のことを考えていないので実際とは違います。
屑米の分を入れるとできるお米「23,478,261粒」は増えるし、発芽率は100%より低いでしょうから「72,727粒」は少なくなるでしょう。
でも屑米の出かたをみても、発芽率がだいたい90%以上というを考えても、倍ということはない・・・かな?少なくとも桁が変わるということはなさそうです。ネットの記載で一粒が2000粒になるというのがありましたが、ホントなのかなあ・・・なんて思っちゃいました。
昨日の計算でも270倍になっていましたし、一粒が323粒。323倍は、まあまあ近いんじゃないかなあ・・・なんて思いましたがどうでしょう? ただ、種籾を一反部あたり1キロという人もいるそうですから、そうなると約600倍になりますね!時間はきっちりかかりますが、お米って投入した資源の回収率は相当高い作物なのではないでしょうか?
OPさん
おはようございます
>ちなみに米に全く関係ない話で恐縮ですが(笑)、うち(北海道)でジャガイモ収穫するとだいたい種芋の10~15培になってます。
>秋まき小麦は播種量の80~100倍程度です。
ものすごく興味深いです
ジャガイモが10~15倍なのはわかるような気がしますが
同じイネ科の小麦は80~100倍・・・
計算間違ったかなあ・・・
もし間違っていないとしたら何が違うんでしょうね
とはいえ、イネ科の作物はジャガイモに比べて桁が一つ違うのは間違いなさそうです
地球の総人口はもう70億人になるそうなので
これからイネ科はますます重要になるのでしょう
>一国の主食とする上でいかに米が優れてるかがわかりますね!!
このお題いただきます!
収量調査以外で実際に農産物数えてる人、始めてみました!(笑)
ちなみに米に全く関係ない話で恐縮ですが(笑)、うち(北海道)でジャガイモ収穫するとだいたい種芋の10~15培になってます。
秋まき小麦は播種量の80~100倍程度です。
うちでは作れませんが畑作物と違って連作もできるし、籾殻や糠は良質な堆肥になるし、日本古来からの循環農法に適してますね!
一国の主食とする上でいかに米が優れてるかがわかりますね!!