霜月御神守 しもづきごじんじ

鯛の絵
どこのお祭りにも不思議な風習?があると思います。大場町島地区にあるのはこれ。宴会を終わらせるリーサルウェポン(名前誰か教えてください)鯛です。米の上に鯛を生きているように泳がせた作り物です。昔は相当長く宴会が続いたようですから、もういいかげん帰りたい人が考えたうまい方法だったのかもしれません。

勤労感謝の日はもともと新嘗祭という収穫祭だったそうですが、大場町島地区でも霜月御神守(しもづきごじんじ)として同じような収穫祭を行います。その時には夏祭りの八坂神社祭礼のように、しめ縄を作り竹を切って鳥居に縛ります。

鳥居に竹としめ縄を飾ります。
鳥居に竹としめ縄を飾ります。
ここへ引っ越してきてからですが、ちょっと記憶にない霜月御神守の雨模様。この絵だけ見ると何とも切ない感じです。
ここへ引っ越してきてからですが、ちょっと記憶にない霜月御神守の雨模様。この絵だけ見ると何とも切ない感じです。

そして不思議な飾り?はもう一つあって、大根で「◯ン◯マ」と呼ばれるものを作るんです。けっこうこういう風習のある所は多いと思いますが、「いつから」「なぜ」作られるようになったかは誰も知らないみたいです。世話人二年目ですが、結局なかなか覚えられないですね。これでは次の人に伝える時に「伝言ゲーム」みたいになって、初めのものとは全く違うものになってしまいそうです。

・・・・でも、それでもいいのかな?みんなが「それが正当だ」と思ってやっているのであれば、本来のものとは違っていても、それが正当なお祭りと言うものかもしれません。

◯ン◯マの絵
う〜〜〜ん・・・こんなの出していいのかなあ。注意されたらすぐ取り下げます。つまりこれが「◯ン◯マ」なんです。まあ、そのものですね。

「◯ン◯マ」と「しめ縄」を作る

↑ やってみればわかりますが、結構真剣にやっちゃいます。メイキング動画(1分26秒)画面クリックでも再生します。

そして作った「◯ン◯マ」をどう使うかというと、宴の真ん中で新旧世話人がエールの交換ならぬ、「◯ン◯マ」の交換の儀式をするのです。これも、なぜこんなことをするのかはよくわからないんです。

エールの交換の絵
床の間に置いておいた「◯ン◯マ」を新旧世話人がやり取りします。不思議な光景です。

一応神さまに感謝するということになっていますが、対象物不明の「感謝の気持」がお祭りなのだと思います。代表として神さまがあるけれど・・・お天気や植物、人間にはどうしようもない条件を扱っている人たち、自然により近いところにいるとそういう対象物不明の感謝の気持が芽生えるのでしょう。

人間だけで生活してると思うと息が詰まったようになるでしょうが、自然や、よくわからない別の世界があると思うだけでふっと力が抜けるような気がします。ムダと言えばものすごくムダだけど、でもきっととっても必要だからお祭りって残ってきたんでしょうね。

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