勤労感謝の日はもともと新嘗祭という収穫祭だったそうですが、大場町島地区でも霜月御神守(しもづきごじんじ)として同じような収穫祭を行います。その時には夏祭りの八坂神社祭礼のように、しめ縄を作り竹を切って鳥居に縛ります。
そして不思議な飾り?はもう一つあって、大根で「◯ン◯マ」と呼ばれるものを作るんです。けっこうこういう風習のある所は多いと思いますが、「いつから」「なぜ」作られるようになったかは誰も知らないみたいです。世話人二年目ですが、結局なかなか覚えられないですね。これでは次の人に伝える時に「伝言ゲーム」みたいになって、初めのものとは全く違うものになってしまいそうです。
・・・・でも、それでもいいのかな?みんなが「それが正当だ」と思ってやっているのであれば、本来のものとは違っていても、それが正当なお祭りと言うものかもしれません。
「◯ン◯マ」と「しめ縄」を作る
↑ やってみればわかりますが、結構真剣にやっちゃいます。メイキング動画(1分26秒)画面クリックでも再生します。
そして作った「◯ン◯マ」をどう使うかというと、宴の真ん中で新旧世話人がエールの交換ならぬ、「◯ン◯マ」の交換の儀式をするのです。これも、なぜこんなことをするのかはよくわからないんです。
一応神さまに感謝するということになっていますが、対象物不明の「感謝の気持」がお祭りなのだと思います。代表として神さまがあるけれど・・・お天気や植物、人間にはどうしようもない条件を扱っている人たち、自然により近いところにいるとそういう対象物不明の感謝の気持が芽生えるのでしょう。
人間だけで生活してると思うと息が詰まったようになるでしょうが、自然や、よくわからない別の世界があると思うだけでふっと力が抜けるような気がします。ムダと言えばものすごくムダだけど、でもきっととっても必要だからお祭りって残ってきたんでしょうね。