なぜコッヘルでご飯を炊くと堅いガンタメシになってしまっていたのか?

昨日上手に炊けた写真。
昨日上手に炊けた写真。

なぜキャンプの時、コッヘルでご飯を炊くと堅いガンタメシ(ガンタメシってどこの言葉なんでしょう?)になってしまうのか?先日の記事、「ずぼらな鍋炊飯」に対するDさんのコメントで、長年のギモンが氷解しました。(多分ですけど)

これの一番の福音はなんといってもキャンプで炊くご飯です。もちろん機材が不足している万が一の避難生活などにも有効なはずです。

コッヘルはキャンプ用ということで厚みも薄く、軽く小さくなっています。それに、テントサイトを構築する頃にはすっかり腹が減ってしまった獣たちがが多くの米を詰め込んで、あわてて炊こうとするからガンタメシになっていたのです。これにちょっとした工夫を加えるだけで、全く炊飯器で炊くのと変わらないデリーシャスなご飯が炊けたのです。

もちろん、ガンタメシでも世界共通、空腹のスパイスはデフォルトですし、鯖缶とちょこっとの醤油、もしくはさんま蒲焼き缶詰、できれば漬け物、贅沢に行くなら+(プラス)レトルトカレー、ブルジョワはホテイの焼き鳥の缶詰・・・の黄金トリオ、カルテットで誰も文句は言わないのですが、これからは「沸騰したらかき混ぜる。吹きこぼれたらお湯を足す。」これでおかずを食べる台としての「ベース」は完璧です!

でもどうしてうまく炊けるのかな?

同じくDさんが指摘した温度なのでしょう。かき混ぜてみると結構米が重く固まっていて(ガリガリという感触です)、米の狭い隙間をお湯が上へ抜けてゆく感じです。熱が対流するには抵抗がありそうですね。

うまく行かない図
従来図。米同士が固まって熱がうまく対流しなかったのではないか?

一方沸騰時にかき混ぜて、ガリガリと固まって組合わさっている米を一旦バラバラにすれば、うまくお湯の中で米が踊って抵抗が減り、熱が回りやすくなりそうです。

かき混ぜた図。
かき混ぜた場合の想像図。中をリアルタイムには見ることができませんが、中ではこのようなことが起こっているのでは?沸騰時にかき混ぜれば米が踊るようになり、ある程度均一に熱が回るようになる。

初めチョロチョロ・・云々って言われてたぞ?

これってもしかしたら、かまどと羽釜の時代の教えなのではないでしょうか?羽釜の底は丸いです。このせいで熱が回りやすく、米が放っておいても回るのでかき混ぜる必要がなかったのかもしれません。また、「フタ取るな」の教えも、重い木のふたが付いていて圧力釜の代わりをしていますから、開けると圧力が下がって温度はそれ以上に下がってしまうことを言っているのではないでしょうか。

羽釜対流の図。
羽釜対流の図。羽釜でお湯を沸かすと、ものすごい勢いでお湯が回っているのがわかります。やはり底が丸いということが関係しているに違いありません。平鍋でお湯を沸かすと表面がランダムに波立っている感じで、回っているようには見えません。
シャッタースピードも追いつかないくらい対流している羽釜のお湯の写真。
シャッタースピードも追いつかないくらい対流している羽釜のお湯の写真。麺とか何か突っ込むと平鍋でも流れは出るので、証拠写真にはならないと思いますが、もうこれは脳内の「イメージ」ということで・・・

nora妻が中米のおばちゃんに「お米を炊く時は鍋をかき混ぜるのよ〜」と言われたことをコメントの返信に書いていましたが、お鍋の文化の人はちゃんと知っているんですね。でも、「羽釜の教え」をいまだに守っていた多くの日本人たちもいじらしい感じがして好きです。しかし、これからはグルグルですね!多分羽釜で炊く時もグルグルは有効なはずなので試してみたいと思います。

それにしてもかまどが欲しい

かまどの写真
結構簡単にかまどを設置できるような形で売っています。欲しいなあ。これを買ったら土間も作らなきゃいけないので難しいですが・・・煮炊きは土足でやりたいですよねえ。

続きを読んでね!の画像

写真と文章で長くなってしまうので畳んでおきます。

スペックが色々と書いてあります。(すべて写真はクリックで拡大します)かまどに寸法図があるなんて、昔の人が見たらびっくりするでしょうね。
スペックが色々と書いてあります。(すべて写真はクリックで拡大します)かまどに寸法図があるなんて、昔の人が見たらびっくりするでしょうね。
そしてオプションのアクセサリー。ラインナップやこういうページの造りはシステムキッチンやガスレンジと変わりません。中身がかまどなだけです。
そしてオプションのアクセサリー。ラインナップやこういうページの造りはシステムキッチンやガスレンジと変わりません。中身がかまどなだけです。

そしてヌカクド

そして前にも記事にしたヌカクド。熱いセールストーク。是非読んでみてください。必要ない人だって欲しくなっちゃいます。

ヌカクドHP
クリックで拡大します。長文の熱いセールストーク、読めるでしょうか?カッコ付けてさらっと商品説明するところが多い中、利点を熱く、泥臭く語っているところに好感が持てます。
なにやら複雑な機能が・・・新案特許回転除灰装置ってなんなんでしょう?
なにやら複雑な機能が・・・新案特許回転除灰装置ってなんなんでしょう?とにかく「いろいろ申しのべましたが、是非共、たった今、すべてを見直していただき早速、お買い求め賜りたくお勧め申し上げます。」だそうです。ぐらっと来ます。

鍋炊きご飯の記事へ
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