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三菱R2000にはいくつかバージョンがあったのか?「三菱R2000昔のカタログ+撮りトラ」その2

今日もトラクター狂さんにご提供いただいた三菱トラクターR2000、昔のカタログシリーズ+「撮りトラ」続きです。トラクター狂さん、いつもありがとうございます!

 

三菱農用トラクター|20馬力|R2000カタログです。引っ掛ったところというのは昭和50年(1975年)のカタログだとだというところです。ネット上にいろいろな情報があるわけですけど、年代的に合っている部分と合っていない部分があり、「どちらなんだろう」と、調べているうちに時間切れです。仮定としては「もしかしたらR2000には2つバージョンがあったのではないか?」ということで進めてみます。 それと、表紙の3つ離れたおもり、このころからあったのですね!

三菱農用トラクター|20馬力|R2000カタログです。
R2000の生産年度は、主に運輸省型式認定番号と三菱製品機種別生産年度一覧表による1967年〜1969年(1970年?)説と、tractordata.comとこのカタログの流通期間による1970年〜1975年説の二通りがあり、「もしかしたら両方?」というところで昨日は時間切れでした。

 

昭和40年代から10年。少し進化したコピー。

 

安定した出力を誇る高性能エンジンです タフで経済的です エンジンの三菱ならではの合理化構造ですから、強度・耐久性は抜群。振動が少なく、全負荷状態での連続運転でもビクともしません。また、燃焼効率の高い子燃焼室式を採用していますから、常に高出力を保つとともに、燃料消費も少なく経済的です。 粘り強さが違います 最大トルク5.9kgmの粘り強いエンジンですから、急激に大きな抵抗が加わってもエンストを起さず、スキ耕をはじめ、どんな重作業でもラクに乗り越える根羽リヅトさを発揮します。また、ガバナには機械式ガバナを採用、どんな状態でも安定した回転を保ち、運転もスムーズです。 合理的な車速で20馬力をフルに活用します 合理的なトランスミッションですから、耕うんから運搬作業まで、最適のスピードが得られるばかりでなく、20馬力のパワーをフルに発揮することができます。 また、水温計・タコメーターを装備しており、エンジンを常にベストコンディションに保てるうえ、強力なセルスタータで厳寒時でも始動は一発、スタートから運転も快調です。

安定した出力を誇る高性能エンジンです

タフで経済的です
エンジンの三菱ならではの合理化構造ですから、強度・耐久性は抜群。振動が少なく、全負荷状態での連続運転でもビクともしません。また、燃焼効率の高い子燃焼室式を採用していますから、常に高出力を保つとともに、燃料消費も少なく経済的です。

粘り強さが違います
最大トルク5.9kgmの粘り強いエンジンですから、急激に大きな抵抗が加わってもエンストを起さず、スキ耕をはじめ、どんな重作業でもラクに乗り越えるネバリ強さを発揮します。また、ガバナには機械式ガバナを採用、どんな状態でも安定した回転を保ち、運転もスムーズです。

合理的な車速で20馬力をフルに活用します
合理的なトランスミッションですから、耕うんから運搬作業まで、最適のスピードが得られるばかりでなく、20馬力のパワーをフルに発揮することができます。
また、水温計・タコメーターを装備しており、エンジンを常にベストコンディションに保てるうえ、強力なセルスタータで厳寒時でも始動は一発、スタートから運転も快調です。

 

とあります。1960年代中盤以降の昔のカタログによくあり、前々から気になっていた

 

〜がついていますから〜にも安心です。

〜がついていますから〜にも便利です。

 

よりは若干洗練されていますが、修飾が多くなっていますが基本的には同じ。安心も便利もラクもみな、機能がついているためで、どうしてそうなるのかは説明されていません。

また、「〜がついていますから〜にも安心です。」と機能とその果実は一対一対応だったのが、「また、」を挟んでもう一つ要素を加えてダメを押す・・・というテクニックが加わっています。

ただ、已然「抜群」は多いですね。

 

そしてクローラタイプ。これも左端が隠れていて見えないところがあるのですが、想像も交えて書き写しておくと・・・ ■フィアット製ディーゼルは、出力に余裕があり、他に例のない、高いトルク性能を誇っています。しかも燃料費は驚くほど少なくてすみます。 ■燃料は三重に、空気も二重にろ過されてエンジンに入りますから、エンジンの耐久力は抜群です。 ■潤滑油は、二重のオイルフィルタを通り、さらに遠心ろ過機によって鉄粉が完全に取り除かれますから、ピストンや摺動部を摩耗させるおそれがありません。 ■4気筒ディーゼルクランクシャフトは5個のベアリングで受けていますから、振動が少なく、非常に静かです。 ■フィアット独特の空気ガバナーがエンジン速度を調整しますから、加速性能が良く、エンストもしません。 ■ブレーキは完全防水ですから、安心して作業できます。 ■丈夫な多板操向クラッチによって片側履帯へ全出力電動でき、ハンドブレーキとあいまって、一点旋回が簡単に行なえます。 ■軽い車体に広い履帯がついていますから、標準形でも0.3kg/㎠、広幅なら0.26kg/㎠(451cwは0.16kg/㎠)と、接地圧が低く、湿田で高性能を発揮します。 ■設計は日本と同じ未リサイズですから、工具や部品はすべて国産品で間に合います。 ■重心が低く、トレッドが広いので安定性があり、標準形で41%、広幅で49%の傾斜でも転倒しません。 ■油圧ポンプはエンジンから直接駆動していますから、エンジンが回転している限り、クラッチを切っても作業機は昇降できます。 ■ポジションコントロールがついていますから、作業状態をいちいち見なくても、作業機はレバーでセットした所定の位置に確実に止まります。 ■アタッチメントとしてダブル書くションコントロールを装置すると、押し下げ・押し上げの作用が共にできますから、排土板などの特殊作業機に便利です。 ■エンジン回転計、アワメータ、PTO回転計が一つになったトラクタメータ、および油圧計、温度計などの計器類が見やすくまとめられ、夜間も計器盤ライトによって照らし出されますから、いつも安全で能率よい作業ができます。 ■国際規格の1 3/8 540rpmのPTO軸が、標準装備でついておりますので、ロータリをはじめ各種か移転作業機の仕様が便利です。 形式       411C 451C 451CW 用途または形状  標準  広幅  湿地用広幅 エンジン     立形4サイクル水冷ディーゼル シリンダ数    4 内径×行程    85×100mm 総行程容積    2,270cc 出力       45ps 回転速度     2500rpm 圧縮比      21.5 燃焼方式     過流室式 仕様燃料     クボタディーゼル重油またはディーゼル軽油 潤滑方式     全圧送式強制潤滑 冷却方式     ラジエター冷却 始動方式     セルスタート 全長       2530mm 全高(ボンネット)1300mm 全高(マフラー )1590mm 全幅       1440/1640/2220mm 最低地上高    270mm 履帯中心幅    1010/1300/1300mm 履帯板幅     260/310/650mm 軸距       1318mm 変速段数     前進6段・後進2段 動力取出軸    直径1 3/8インチ 履帯枚数     32 クラッチ     乾式単板 作業上下装置   ポジションコントロール付油圧3点リンク(カテゴリⅠ) 作業機持上能力  1200/1200/1200kg 重量       2400/2510/2940kg

こちらは1965年近辺のクボタ総合カタログの中にあったフィアットのクローラタイプです。

〜がついていますから〜にも安心です。
〜がついていますから〜にも便利です。

のオンパレード。

■フィアット製ディーゼルは、出力に余裕があり、他に例のない、高いトルク性能を誇っています。しかも燃料費は驚くほど少なくてすみます。
■燃料は三重に、空気も二重にろ過されてエンジンに入りますから、エンジンの耐久力は抜群です。
■潤滑油は、二重のオイルフィルタを通り、さらに遠心ろ過機によって鉄粉が完全に取り除かれますから、ピストンや摺動部を摩耗させるおそれがありません。
■4気筒ディーゼルクランクシャフトは5個のベアリングで受けていますから、振動が少なく、非常に静かです。
■フィアット独特の空気ガバナーがエンジン速度を調整しますから、加速性能が良く、エンストもしません。
■ブレーキは完全防水ですから、安心して作業できます。
■丈夫な多板操向クラッチによって片側履帯へ全出力電動でき、ハンドブレーキとあいまって、一点旋回が簡単に行なえます。
■軽い車体に広い履帯がついていますから、標準形でも0.3kg/㎠、広幅なら0.26kg/㎠(451cwは0.16kg/㎠)と、接地圧が低く、湿田で高性能を発揮します。
■設計は日本と同じミリサイズですから、工具や部品はすべて国産品で間に合います。

・・・と、こちらは機能とその果実が一対一対応です。

 

もう少し古い感じのカタログだと、一息で説明されています。

 

実は裏側もそんなに変わらないんです。順番に見ていきますね。

シバウラS30Dのカタログです。

強力で始動性、耐久性抜群の水冷ディーゼルエンジンが搭載されています。
前進8段、後進2段のミッションは、あらゆる作業に適応できます。
エンジン直結の油圧ポンプはクラッチと無関係に作動するので至便です。
操作弁レバーは自動戻り装置により自由な位置で中立にできます。
機械式ポジションコントロールは耕うん、整地代かきに威力を発揮します。
軽量にもかかわらずプラウ作業では当社独特のプルトロール装置により強大なけん引力を発揮します。
完全密閉のブレーキはさらに強力になり、その場旋回が容易です。
フットアクセルが標準装備になり、トレーラー作業にもってこいです。
車輪幅は前後輪とも大巾に調節できるので、管理作業に最適です。
軽量なSRT-6Aロータリ及SRT-6Kロータリは軽量強馬力のトラクタとマッチして40-50馬力級の仕事をします。

・・・と、こちらはコピーというよりは普通の文章一息で説明されています。表現もちょっと古くさいですよね!

 

いくつかのバージョンがあったかも問題に戻る

先のエンジンのカタログを拡大してみます。エンジンの型式が2DQというものであるとわかります。ここでまたまた問題が・・・

先のエンジンのカタログを拡大してみます。三菱R2000のエンジンの型式が2DQというものであるとわかります。ここでまたまた問題が・・・

 

三菱R2000のセウペック表です。 これによっても、エンジン型式は2DQ、水冷4サイクル2気筒ディーゼル992cc 20馬力/2700rpmということがわかります。

三菱R2000のスペック表です。
これによっても、エンジン型式は2DQ、水冷4サイクル2気筒ディーゼル992cc 20馬力/2700rpmということがわかります。ここでちょっと不思議なことが・・・tractordata.comによると1970年〜1975年の間発売されていて、エンジンは三菱SDT100型1.0L 2気筒ディーゼル20馬力ということになっています。エンジンは同じような排気量、同じ馬力ですが、型式が2DQとSDT100、2つの記述があるというわけなんです。もしかしたら、輸出モデルの場合はエンジン型式名が日本国内と違うということも考えられます。もしこれらが全部存在するとなると、三菱R2000には前期型と後期型、後期型輸出モデルの3種類存在するということになってしまいます。この結論は結局出ないのですけど・・・

 

どんな圃場も理想的に仕上げます・・・水田も自由自在です・・・防水防湿も完ぺきです・・・酷使にもOKです・・・フルに使えます・・・。「理想的」「自由自在」「OK」「フル」「完ぺき」と、良く考えると曖昧だけれども夢が持てるような、考えられた短いリードが並びます。写真では田んぼでも畑でも使えるようなイメージが並んでいますよね!

どんな圃場も理想的に仕上げます・・・水田も自由自在です・・・防水防湿も完ぺきです・・・酷使にもOKです・・・フルに使えます・・・。「理想的」「自由自在」「OK」「フル」「完ぺき」と、夢が持てる、でも言いようによっては曖昧で的を絞らせないような、短いリードが並びます。写真では田んぼでも畑でも使えるようなイメージが並んでいますよね!

 

(さらに…)

三菱R2000にはいくつかバージョンがあったのか?「三菱R2000昔のカタログ+撮りトラ」その1

今日はトラクター狂さんにご提供いただいた三菱トラクターR2000、昔のカタログシリーズ+「撮りトラ」です。トラクター狂さん、いつもありがとうございます!

ただ、今日は少し引っ掛る所があって時間を取られてしまい、まとまらなくなってしまいました。残りは明日に回して短縮バージョンでお送りします。

 

三菱農用トラクター|20馬力|R2000カタログです。引っ掛ったところというのは昭和50年(1975年)のカタログだとだというところです。ネット上にいろいろな情報があるわけですけど、年代的に合っている部分と合っていない部分があり、「どちらなんだろう」と、調べているうちに時間切れです。仮定としては「もしかしたらR2000には2つバージョンがあったのではないか?」ということで進めてみます。 それと、表紙の3つ離れたおもり、このころからあったのですね!

三菱農用トラクター|20馬力|R2000カタログです。
引っ掛ったところというのは昭和50年(1975年)のカタログだとだというところです。ネット上にいろいろな情報があるわけですけど、年代的に合っている部分と合っていない部分があり、「どちらなんだろう」と、調べているうちに時間切れです。
仮定としては「もしかしたらR2000には2つバージョンがあったのではないか?」ということで進めてみます。朝の忙しい時間にやってますから、時間が迫ってくると結構強引な仮定でいつも進めてしまいます。ですから見ている方も「またやってるわ」と、温かい目で見守ってくださいね!

それと、表紙の3つ離れたおもり、このころからあったのですね!

 

同じ三菱のトラクターD2500です。行儀よく並ぶおもりが同じ形ですよね!

同じ三菱のトラクターD2500です。行儀よく並ぶおもりが同じ形ですよね!

 

特にこの位置で固定している・・・というわけではなく、ここに掛けると自然とそうなっちゃうみたいです。

特にこの位置で固定している・・・というわけではなく、ここに掛けると自然とそうなっちゃうみたいです。

 

 

これが年表。もしかしたらここにあるD1500と、写真のD1500は違うものである可能性もありますが、写真のD1500がこの年表のST1500(D1500)であるとすると、赤のR4ケタ形と重なっています。

以前伊藤産機さんにご提供いただいた、三菱製品機種別生産年度一覧表によれば、R2000の生産年度は1967年〜1969年(1970年?)ということで、tractordata.comのデータとはズレがあります。というより、この表のR2000の生産終了から切り替わったように1970年〜1975年とtractordata.comには書いてあるわけです。そして、カタログの昭和50年(1975年)とも合っています。

 

そして極めつけはココ。三菱農用トラクタ R2000形 20PS 2700cc(と書いてあるのかな?)三菱重工株式会社。

ただ、僕の見たR2000は、1970年〜1975年という時間とは少々違う所を見せています。銘板部分には R2000形 20PS 2700rpm、そして極めつけは小型特殊自動車の銘板です。

小型特殊自動車
運輸省認定番号 農591号
三菱R220型

とあります。

 

591番というのは相当古いです。どちらかといえば三菱製品機種別生産年度一覧表にある、R2000の生産年度、1967年〜1969年(1970年?)というところがぴったりです。付近のもので言えば・・・

591番というのは相当古いです。どちらかといえば三菱製品機種別生産年度一覧表にある、R2000の生産年度、1967年〜1969年(1970年?)というところがぴったりです。付近のもので言えば・・・

 

僕が以前見たYM260よりずっと程度がいいですね! 燃料ポンプから伸びているラインや、2L20Dというエンジン型式からも2気筒だということがわかりますね。

以前見たヤンマーのYM260などは運輸省型式認定番号が農588です。こちらは空冷2気筒20馬力ディーゼル1272cc、1966年生まれ。

 

すばらしいコンディションのヰセキTB-23。空冷2気筒ディーゼル1055cc。TB-23といいつつ22馬力だそうです。生まれは1965年あたりというのが大体の皆さんの意見。こんなトラクターはもう二度と出てこないでしょうね・・・

そして、すばらしいコンディションのヰセキTB23。空冷2気筒22馬力ディーゼル1055cc。1965年にTB20ができてその後生まれたのでしょうから、そのあたり生まれ。TB23は運輸省型式認定番号が農611です。

 

つまり、農591の三菱R2000は、ヤンマーYM260とヰセキTB23の間にはさまれているわけです。となると、三菱製品機種別生産年度一覧表にある、R2000の生産年度、1967年〜1969年(1970年?)というのは「そうだよな」と納得できる感じです。

 

そしてもしそうであったなら水冷のR2000は、どちらも空冷のヤンマーとヰセキの間にあって、画期的なトラクターだった・・・ということになりませんか?

 

時間がなくなっちゃいました。今日はここまでです。また明日!

 

 

 

 

 

 

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