今日はダイナミックフェア2016(JAグループ茨城の第42回農機・生産資材大展示会+同時開催の中古農機展示即売会)で見たヤンマーのトラクター、YTシリーズ「撮りトラ」で今?話題の『からみま線』です。

愛読者さんのコメントをこちらに引用すると・・・
「からまん棒」で検索していたらヤンマーのミニ耕耘機ページがヒットしたので、ソースを表示してみたところ、画像タグのalt属性(写真の内容を説明する文字列)部分に『草が巻きつきにくい、「からまん棒」。』って残ってました。
https://www.yanmar.com/jp/agri/products/cultivator/minicultivator/qt/qt30.html
ソースの393行目に
草が巻きつきにくい、「からまん棒」。同じく434行目にも
草が巻きつきにくい、「からまん棒」。過去に「からまん棒」っていう文字列を使ってて、何かの事情(商標との兼ね合い?)でネーミングを改めた痕跡じゃないかと思います。
脳内で「からみま線」の画像に「からまん棒」っていう文字列がついていた理由が何となく分かって、今夜はゆっくり眠れそうです(笑)
なお、10年ほど前に「巻付防止部材及び耕耘爪軸アッセンブリ」っていう発明がヤンマーから出願されていて、その中に「ロータリー耕耘装置における耕耘爪軸に巻付防止部材を取り付けることで、前記耕耘爪軸の外周面に草等の不要物が密着状態で絡み付くことを防止することは、従来から公知である」って述べられていますので、割と昔から知られていたけど製品化されていなかった発明みたいです。
「やった!」という感じが伝わってきます。


↑ちょっと字が小さいです。(よく見たい方は画像をクリックしてみてください。拡大できます。)それにしてもソースまでよく探しましたね・・・

僕も後追いで検証してみました。
なぜか『からまん棒』と覚えている人が多い・・・ように思える
「ヤンマー からまん棒」で検索すると結構出てきます。


「からまん棒カウンター」というものがもしあったとしたら、ミニ耕耘機の部分でカウンターの針がググーンと動く感じです。もしかしたら昔のカタログなどに記載されているかもしれませんね。
でも、持っていないし、ネットで探しても昔のカタログまでは出てきませんでした。
例えばトラックに付いた移動式小型クレーンを「ユニック」と言ってしまうように、メーカーの商品名が一般化してしまったものという可能性もあります。つまり、ヤンマーの商品名は「からみま線」なのに、ユーザーが『からまん棒』と呼んでしまうパターンです。(もしそうだとすれば、alt属性に意図的に他社の商品名を使ったということになりますが・・・)
そういえば木田さんもこの『からみま線』にコメントをいてくれていました。引用してみると・・・
からみま線 この類いの最初は クボタが20年程前GLプラス1シリーズ、GBシリーズに採用された物です。チェーンケースのオイルシリーズ保護の草切り爪もその時に付きました。
クボタは商品開発上 現場で研究し 試作機を開発しお客様に実際に使って頂き その意見を聞き取り 改良して行き その繰り返しのプロセスによって最終的に商品化に至ると聞いています。
これも 草が巻き付いたら取るのが大変 少々草が巻き付いても直ぐに取れるようなものは無いものか? これもお客様の声からのじゃないでしょうか?時は進んでヤンマー、イセキにも拡がって行ったように思います。
試しに「クボタ からまん棒」で検索してみてもドンピシャのものはありませんでした。
そもそも「からみま線」はいつの話?

ただ、「からまん棒」もクボタの「つきま線」も今のところ登録を見つけることはできていません。登録されていないのかそれとも見つけられていないのか・・・(なーんか使いづらいんです)

こんなもの見つけた『からみま洗』!

初代『からまん棒』は1982年、34年前!

日立アプライアンス多賀事業所を訪ねるという記事の中の写真ですが、家から近いじゃん! 一般の人にも昔の家電、見せてくれるんだろうか・・・
それにしても課題があって、それを解決する技術に付けたくなる名前って似通ったものになるんですね・・・こんな前の話ですから、「からまん棒」という言葉を発明したのはこの課題についてが最初でしょう。
もし「からまん棒」を商標登録していないのだとしたら、他社が同じような問題の解決をした際、似たような名前を付けられるようちょっと脇を緩めておいたのかしら???
なつかしいCM
↑からまん棒が大々的にフューチャーされたCM。昭和だなあ。


ネーミングは難しい
「からまん棒」でも「からみま線」でも「つきま線」でも「クリーンバー」でもいいですけど、ヤンマーの発明の名称を見てみると耕耘機における耕耘爪取付装置となっています。
何でこんなに難しい名前なのかはわかりませんが、このままでは売れないというのはわかります。長いし、漢字だらけだし・・・
これをわかりやすく、親しみやすく、覚えやすくしなくてはなりません。その際にどうしても似通ったものになってしまうのは仕方がないことなのでしょう。名前を付けるって難しいですね!