1960年セル付きワンボデータイプ耕うん機クボタKV型「撮りトラ」

昔撮ったクボタKV形の写真を発見した・・・といっても、前から撮れませんでしたし、暗くてブレていたりしてボツにしていたのでした。レストアされてしまっていて、色もオリジナルかどうかよくわからないところもありますしね。ただ、なぜか当時こんなストリームラインを纏った微妙な色の耕うん機が多数販売されていましたよね。

ここのところ耕うん機づいています。以前「大地のめぐみ」さんにコメントをいただき、気になっていたクボタ耕うん機KV型・・・昔撮った写真に発見しました。

コメントにはこうありました

この耕運機は、セルスタート方式の流線型でとてもユニークなものでした。我が家にもあり(あった)、小さい時から慣れ親しんだものです。
古き良き耕運機として紹介していただければ幸いです

昔撮ったクボタKV形の写真を発見した・・・といっても、前から撮れませんでしたし、暗くてブレていたりしてボツにしていたのでした。レストアされてしまっていて、色もオリジナルかどうかよくわからないところもありますしね。ただ、なぜか当時こんなストリームラインを纏った微妙な色の耕うん機が多数販売されていましたよね。
昔撮ったクボタKV形の写真を発見した・・・といっても、前から撮れませんでしたし、暗くてブレていたりしてボツにしていたのでした。レストアされてしまっていて、色もオリジナルかどうかよくわからないところもありますしね。ただ、ほんのわずかな時期、こんなストリームラインを纏った微妙な色の耕うん機が各社から販売されていたことがあったようです。

例えば日の出式

たわわに実った田んぼの畦道を行く、スマートな耕耘機(後には鋤がついているようです)のポスター。見事に日焼けしています。 上下をセロハンテープ、もしくはドラフティングテープで壁に貼ったのでしょう。そのテープが真っ黒に変色しているところからも時代を感じることができます。 真ん中にいたの押さえが入ってしまっているので、肝心なところが見えず残念ですが、触ると痛みそうで触ることができませんでした。隠れているところは多分、国の何かの試験に合格したこと、そして「日の出式ハンドトラクター」と書いてあることが想像できます。 また一番下にはメーカー名、ブランドロゴと埼玉・川越 片山製作所 とあります。
以前紹介した耕うん機です。たわわに実った田んぼの畦道を行く、スマートな耕耘機(後には鋤がついているようです)のポスター。見事に日焼けしています。
上下をセロハンテープ、もしくはドラフティングテープで壁に貼ったのでしょう。そのテープが真っ黒に変色しているところからも時代を感じることができます。
真ん中にいたの押さえが入ってしまっているので、肝心なところが見えず残念ですが、触ると痛みそうで触ることができませんでした。隠れているところは多分、国の何かの試験に合格したこと、そして「日の出式ハンドトラクター」と書いてあることが想像できます。
また一番下にはメーカー名、ブランドロゴと埼玉・川越 片山製作所 とあります。
ポーズをとる女性は農機お約束のチェック(かなり大きいですが)のシャツ。しかし、とても農作業はできそうもないパンプスを履いています。 ・・・・ そんなことより、このフルカバードの耕耘機、まるっこいデザイン、ホイールキャップはデイッシュ型でめちゃめちゃ格好いいじゃないですか!!!
ポーズをとる女性は農機お約束のチェック(かなり大きいですが)のシャツ。しかし、とても農作業はできそうもないパンプスを履いています。
・・・・
そんなことより、このフルカバードの耕耘機、まるっこいデザイン、ホイールキャップはデイッシュ型でめちゃめちゃ格好いいじゃないですか!!!色もクリームとワインレッドのツートンという微妙な色。

株式會社細王舎工場 メリーティラー

前回紹介した日の出式の耕耘機?ティラー?同様、フルカバードの美しい形です。色が褪せているのでわかりにくいですが、小豆色とクリーム色のツートンではないかと思われます。この時代、農機具といったらこの色の取り合わせ・・・という暗黙のお約束でもあったのでしょうか? そしてまた、およそ農作業とはかけ離れたファッションの妙齢の女性が佇んでいるのも共通です。
これもそうですよね・・・フルカバードの美しい形です。色が褪せているのでわかりにくいですが、小豆色とクリーム色のツートンではないかと思われます。この時代、農機具といったらこの色の取り合わせ・・・という暗黙のお約束でもあったのでしょうか? そしてまた、およそ農作業とはかけ離れたファッションの妙齢の女性が佇んでいるのも共通です。

もちろんイセキも・・・

ヰセキ KF850型 動力耕耘機 表記馬力 8.5ps/2000rpm 最大馬力 10ps/2000rpm 排気量 498cc
『ドンガラだけど・・・イセキ耕耘機KF850・・・「撮りトラ」』の時に見た、ヰセキ KF850型 動力耕耘機 物悲しげなのは、天気が悪くて青っぽく写っているせいです。これも小豆色と言えば小豆色だよなあ・・・

上記の各車に影響を与えた業界の黒船F150

展示プレートには、強制空冷4サイクル倒立2気筒OHV/排気量154cc変速機/前進6段/後進2段/常用出力/5PS/5,000rpm ホンダ初の汎用完成品。耕耘機で世界初のOHV倒立2気筒エンジンは低速重視。自動遠心クラッチとギヤ駆動採用。低重心、手元集中操作で扱いやすさを追求した。とあります。
各車各社に影響を与えた業界の黒船、それがこのF150。『ホンダのテーラー/耕耘機』より。昭和34年、1959年、ホンダ耕耘機F150 展示プレートには、強制空冷4サイクル倒立2気筒OHV/排気量154cc変速機/前進6段/後進2段/常用出力/5PS/5,000rpm ホンダ初の汎用完成品。耕耘機で世界初のOHV倒立2気筒エンジンは低速重視。自動遠心クラッチとギヤ駆動採用。低重心、手元集中操作で扱いやすさを追求した。とあります。

イセキの社史にもこのF150が脅威として異例の取りあげられ方をしています。

これまで車台に別体のエンジンを載せ、ロータリーや車輪をベルト駆動していた耕うん機。ホンダはこれらをスタイリッシュにひとつのボディにまとめ、格安で売り出したのです。

「これは間違いなく売れる」と危機感を持った在来の農機メーカーは後追いでワンボデータイプの耕うん機開発を急いだのでした。

1966年 ホンダ耕耘機 F90 昔の未来の形、全開な感じです。今でもカッコいい。エンジンはなんと空冷4サイクルディーゼル!排気量/479cc/最高出力/9PS/3,000rpm/変速機/前進8段/ 後進2段/当時の価格は¥272,000!高い!
僕の好きなのはこっちのほう・・・1966年 ホンダ耕耘機 F90 昔の未来の形、全開な感じです。今でもカッコいい。エンジンはなんと空冷4サイクルディーゼル!排気量/479cc/最高出力/9PS/3,000rpm/変速機/前進8段/ 後進2段/当時の価格は¥272,000!高い!
この耕うん機、好きな人が多いと見えてプラモデルまででています。
この耕うん機、好きな人が多いと見えてプラモデルまででています。
Dさんからのいただきもの。もったいなくてなかなか作れない・・・
Dさんからのいただきもの。もったいなくてなかなか作れない・・・

話はクボタ耕うん機KV型に戻ります

ずいぶん回り道をしてしまいました。再塗装されているため、オリジナルの色ではないかもしれませんが、微妙な色のツートンは1960年代初頭のワンボデータイプ耕うん機の流行であったことはおわかりいただけたと思います。(ホンダだけはシルバーと赤のツートンで他とは一線を画すシャープな感じですけど・・・)
ずいぶん回り道をしてしまいました。再塗装されているため、オリジナルの色ではないかもしれませんが、微妙な色のツートンは1960年代初頭のワンボデータイプ耕うん機の流行であったことはおわかりいただけたと思います。(ホンダだけはシルバーと赤のツートンで他とは一線を画すシャープな感じですけど・・・)
銘板を拡大します。 これがKV型とは撮った当時は気がつきませんでした。 クボタ 小型耕耘機 型式KV ennjinn  LU210(と書いてあるのでしょうか?) 回転速度 3600RPM 出力 5.0PS 最大出力 7.5PS
銘板を拡大します。
これがKV型とは撮った当時は気がつきませんでした。
クボタ
小型耕耘機
型式KV
ennjinn
LU210(と書いてあるのでしょうか?)
回転速度 3600RPM
出力 5.0PS
最大出力 7.5PS

あとちょっとなんですが、時間がなくなっちゃいました。この続きはまた明日!

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