オリジナル34を制覇せよ!1957年型式認定恵愛号キャプトンP型「朝1分の農機考古学」

キャプトンS型もしくはSB型の写真を拡大します。キャプトンP型搭載エンジンはロビンKD11Gです。このS型に乗っているのはどんなエンジンなのでしょうか。
PVアクセスランキング にほんブログ村

もう実機は見られないであろう運輸省型式の若い番号の古い農機を本や雑誌から探している「朝1分の農機考古学」。今朝は1956年の農業機械カタログ総攬から恵愛工業の恵愛号キャプトンP型です。残念ながら写真はS型で、新潟県の恵愛工業が販売元となって千葉県の有限会社キャプトン工場が作った耕運機のようです。

1956年に近代農業社が出した農業機械カタログ総攬 昭和31年度版に乗っていた記事です。探しているのはオリジナル34メンバーのキャプトンP型ですが、写真はキャプトンS型もしくはSB型です。惜しいことに下の方に「新発売 キャプトンP型」という文字が見えます。
1956年に近代農業社が出した農業機械カタログ総攬 昭和31年度版に乗っていた記事です。探しているのはオリジナル34メンバーのキャプトンP型ですが、写真はキャプトンS型もしくはSB型です。惜しいことに下の方に「新発売 キャプトンP型」という文字が見えます。しかしどう探してもキャプトンP型の写真は見つかりません。オリジナル34収集も大詰めですが、それだけに難敵ばかりです。
キャプトンS型もしくはSB型の写真を拡大します。キャプトンP型搭載エンジンはロビンKD11Gです。このS型に乗っているのはどんなエンジンなのでしょうか。
キャプトンS型もしくはSB型の写真を拡大します。キャプトンP型搭載エンジンはロビンKD11Gです。このS型に乗っているのはどんなエンジンなのでしょうか。
KD11G、探してみると1984年の富士重工業三十年史にロビンKD11の写真がありました。キャプトンS型に載っているのとはかなり違う感じがします。
KD11G、探してみると1984年の富士重工業三十年史にロビンKD11の写真がありました。キャプトンS型に載っているのとはかなり違う感じがします。なんだか色々残念。
惠愛号キャプトンP型は農耕作業用軽自動車運輸省型式認定番号農26号惠愛号キャプトンP型となっています。ここのところ集中して捜索しているオリジナル34を改めて説明します。ずーっと集めている、日本の道路を走ることのできるすべての農機に振られた運輸省型式認定番号ですが、
惠愛号キャプトンP型は

農耕作業用軽自動車
運輸省型式認定番号 農26号
惠愛号 キャプトンP型

となっています。ここのところ集中して捜索しているオリジナル34を改めて説明します。まず、ずーっと集めている、日本の道路を走ることのできるすべての農機に振られた番号、それが運輸省型式認定なのですが、始まったのが1957年です。

で、1957年も押し詰まった12月25日にまとめて34台、農耕作業用軽自動車として型式認定されました。なんでこうなったのかと想像するに、この制度を始めるにあたりまず、以前から存在していた耕運機をまとめて(もちろん申請のあったものについて)認定したのだと思います。そして、翌年1958年からは発売されるたびに申請があり、認定していく流れです。

つまり1957年組は番号だけではどちらが古い新しいとは言えない、昔からそこにいたエスタブリッシュメントというか先達というか既得権者というわけです。

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。

(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.

追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!

連休明けでバタバタしています。今朝はここまで・・・それではまた明日!