なにげな〜く図書館で借りてきた雑誌のような書籍のような本「はたらくクルマ」(ムック本って言うんですか?)を見ていたら、なんと「けーこ」ことコマツG40が出ていて、あまりのタイミングの良さにビックリしてしまいました。
脱線ですけどムックというのを調べてみたら、ウィキペディアにこうありました。
ムック (mook) は、雑誌と書籍をあわせた性格を持つ刊行物のことである。magazine の m- と book の -ook のポートマントー。
普通の雑誌と異なり、書籍としてISBNコードが付される。同時に雑誌コードも付されることもあり、その場合は「ムック誌」という雑誌形態別コードを用いて、6から始まる5桁の数字と号数を表す2桁の数字が使われる。流通上の扱いは雑誌コードが付くか付かないかで変わる。
なるほど・・・確かに6で始まる雑誌コードがついてる・・・さらに特徴として・・・
1.雑誌コードを使うことで雑誌の流通を使える。
2.書籍よりも部数を多く出すことで価格も安価である。
3.原則として広告が入れられない書籍に対し、広告収入も見込める。
4.外注の編集プロダクションによる制作費のコストダウンが可能。
5.販売日や刊行数、価格が雑誌よりも自由に設定できる。
6.返品期限を設けず長期に販売できる。
こういうなかなか考え深い記事が雑誌みたいにちり紙交換に出されてしまうのは残念だと思ったのですが、実は書籍で長い間書店の棚に並ぶという目的を持ったものだったのですね。安心しました。
10ページ+オマケで読み応え十分
「はたらくクルマ VOL2」です。出しているところは僕が「おっ?!」っと思う雑誌を出していることが多いネコパブリッシング。
建機ファンである記者の熱い思いが伝わってくるようなコラム?記事で、あらためて人の嗜好っていろいろだなあ・・・と思いました。たった1台のブルドーザーのお話でこんなに長いお話が書けるなんてフツーの人には想像もつかないでしょう。
それにしても僕はてっきり「けーこ」は南方の飛行場建設のために開発されたのだと思っていましたが、実は対ソビエトの作戦のための道路建設用に開発された技術を使ったのだそうです。したがって以前書いたように南方の前線にブルドーザーというものを見に行ったのではなく、満州のダム建設現場にCAT社のD4ドーザーを見に行ったのだそうです。訂正しまーす。
一旦はその計画は太平洋戦争勃発のためにお蔵入りとなったものの、南方の飛行場建設のためにいっぱいブルドーザーなるものが欲しいという海軍の要望に「これなら早くできまっせ」と出してきたのが「けーこ」だったみたいです。
さらに早く出荷するために今まであったG40型トラクターを改造して作ることを提案し、徴収してきたG40型トラクターに改造を施して戦場に送ったのでした。最終的に作られたのは200台ほど。
もともと「けーこ」はトラクターだったんだ・・・現役の
「けーこ」はもともと農場で働く「トラクター」だったんです。それが鉄炮ならぬ鉄板の排土板を持たされて戦場に送られ、でも実際にはG40全部が全部戦場に行ったのではなく、南方への輸送途中で輸送船が沈められて大部分は海の底だそうです。
わずかに戦場にたどり着いた「けーこ」も敗戦でやっぱり海の底・・・でもそこから引き揚げられオーストラリアの農場で働いていたってのが何とも泣けちゃいそうな話です。今日のところは時間切れ・・・明日に続きます。