日本酒製造の工程は複雑!一回話を聞いただけでは絵が浮かばん・・・

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水戸芸術館で開かれている、「今村源 遅れるものの行方」展 関連企画今村源とたずねる見えない世界のフィールドワークで水戸市下市地区の酒蔵、一品さんで工場見学をしてきました。その3です。お米の行き先の1つ、酒造りの工程は複雑で一回話を聞いただけではちっとも絵が浮かばないのでした。

前回のが精米

一品さんで聞いてきたお話の全体を理解するのに苦労していたら、とってもいいサイトがありました。日本酒造組合中央会(農協みたいな会が酒造りにもあるのですね!)の『日本酒の作り方』です。この表で行くと前回の精米の工程はここになりますね!
一品さんで聞いてきたお話の全体を理解するのに苦労していたら、とってもいいサイトがありました。日本酒造組合中央会(農協みたいな会が酒造りにもあるのですね!)の『日本酒の作り方』です。この表で行くと前回の精米の工程はここになりますね!(図は日本酒造組合中央会のWEBサイトより)
確か50数パーセント磨いた米ということで見せてもらいました。かなり小さくなっちゃってます。
ということは、この手のひらに乗っているお米は精米工程を経たのちの白米ということになります。

浸水工程

次に見たのは浸水工程とでも言いましょうか、酒米を蒸す前に水を含ませる工程です。(図は日本酒造組合中央会のWEBサイトより)
中央付近の水色の桶がお米。「だいたいこのくらいのいい塩梅」というわけではなく、秒単位で浸水時間を管理しているそうです。このような細かい積み重ねで毎回同じお酒を作ることができるというわけなんですね!
中央付近の水色の桶がお米。「だいたいこのくらいのいい塩梅」というわけではなく、秒単位で浸水時間を管理しているそうです。このような細かい積み重ねで毎回同じお酒を作ることができるというわけなんですね!

麹作り

日本酒は麹でお米を糖化し、その糖を酵母でアルコール化するというのを同時に行う並行複発酵という発酵によってできるそうです。その内、麹を作る工程です。(図は日本酒造組合中央会のWEBサイトより)
またまた日本酒造組合中央会のWEBサイトがわかりやすいので・・・一番右、並行複発酵の状態ですね。初めから甘く糖を持っているブドウを使うのではなく、糖を持たない米を使うので、まずは米を糖化してアルコールを作る働きをする菌の「エサ」を作っているわけですね!(図は日本酒造組合中央会のWEBサイトより)
麹を作る工程にぞろぞろ人が入るわけにはいかないのでビデオで説明してくれています。
麹を作る工程にぞろぞろ人が入るわけにはいかないのでビデオで説明してくれています。

酒母作り

次は酒母(酛)造りです。もと・・・と読むみたいです。酒母(もと)は蒸し米、水、麹に酵母を加えたもので、まずはお酒を作る作用を持つ集団の強烈な濃縮コンクを机雨工程な感じです。(図は日本酒造組合中央会のWEBサイトより)
こんな感じの容器で作ります。後ろの温度計は13度付近を指しています。
こんな感じの容器で作ります。後ろの温度計は13度付近を指しています。
ここが明るいのは白熱球で保温しているから。周りのカバーもウレタンで断熱効果を狙っているようです。
ここが明るいのは白熱球で保温しているから。周りのカバーもウレタンで断熱効果を狙っているようです。
蓋を開けてみるとお米が盛んにぷつぷつ言ってます。
蓋を開けてみるとお米が盛んにぷつぷつ言ってます。

大幅に飛ばして上槽

一通りは見て歩いたのですが、全部の写真はありません。発酵過程を飛ばして「ふね」と呼ばれるもろみを絞る過程の機械部分を・・・(図は日本酒造組合中央会のWEBサイトより)
もろみをギューっと圧縮してお酒を搾り取る機械です。「ふね」と読んでいるらしいです。昔は上から重いものなどをのせて重力で絞っていたので船のような形だったからそう呼んでいるとのこと。現在はこのように横に絞ります。
もろみをギューっと圧縮してお酒を搾り取る機械です。「ふね」と読んでいるらしいです。昔は上から重いものなどをのせて重力で絞っていたので船のような形だったからそう呼んでいるとのこと。現在はこのように横に絞ります。渋い看板がかかっていますね!
いかにも力のありそうな太っといシリンダーで押します。
いかにも力のありそうな太っといシリンダーで押します。
制御盤にお札が貼ってあるのがチャーミング!
制御盤にお札が貼ってあるのがチャーミング!

実は工程全てを網羅しようと思っていなかったのでこれで写真は終わりです。

微生物の力を借りつつお米が複雑な工程でアルコールに変わる・・・米が採れないところでは芋で、麦でと、どんなことをしてでも作ってきたお酒。

どんなに辛い毎日でもお酒を飲めばいっときでも愉快に忘れられる。娯楽の少なかった大昔ではきっと唯一の娯楽、楽しみだったのでしょう。

そういえば島地区の人たちだって、昔は理由のないときには神様を持ち出したり、収穫が終わったタイミングでは大手を振って、夜を徹して飲んでいたって言ってましたっけ。

色々アクテビティが増えてしまった現在では、お酒の重要度も少々下がってしまったかな?

今日はこんなところです。それではまた明日!

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