唐箕(とうみ)は2つの調整機構を持っている
この間飼料稲種籾の選別で使われた木製の唐箕(とうみ)、初めてよく調整機構を見てきました。本当によくできています・・・でも、これを見ていない人に、説明するってむずかしい!(とうみに限らずですが・・・)
自分はもうすでに見てしまっているので、もうこれを知らない人ではなくなってしまっています。そうすると、もう知らない人の目線で見ることはできなくなってしまって、わかり辛いことを書いてしまいそうです。
そこでこんなアニメーションを作ってみたのですが、それだけでえらく時間を食ってしまって時間切れです。これでわかるかなあ・・・
唐箕(とうみ)の調整機構
↑ 動画(34秒)画面クリックでも再生します。
流量調整
唐箕(とうみ)には主に2つの調整機構があって、一つは上のタンクに入れた穀物が下に落ちる量を調整する流量調整。これは船の舵のようなレバーでタンクの下のシャッターを開け閉めして落ちる口を絞ったり開けたりしています。
落下角度調整
そしてもう一つはその落ちる穀物の角度を変えるフラップを調整するレバー・・・これ初めは風車の風の向きを変えるものかと思っていたのですが、落ちる穀物の角度を変えるのではないかと今思いました。(アニメーションは風向調整となっていますが・・・)
一粒が重い穀物の場合はフラップを寝かせ気味にし、より遠くに落ちるように。一粒が軽い穀物の場合はフラップを立て気味にして真下に落ちるようにし、風で煽られて外へ飛んでってしまわないよう調整して、悪い穀物と良い穀物の選り分け具合を見ながらこの二つの調整機構で調整するのではないかと思います。
ですから、左の落下角度調整レバーは米や大豆、蕎麦などの穀物別に位置が決まっていて、流量調整レバーを使って微調整するのでしょう。
風車もハンドルを時計回しにするので、よく考えたら風は吹き上げるようにおこります。なるべく穀物に長く風が当たるようになっているんですねえ・・・よく考えてあります。昔の人はすごいです。