昨日はTさんの代かきを見に行きました。その時Tさんが「種を蒔いたレンゲが咲いてるから見てみな」というので見てきました。緑肥にするのだそうです。
調べてみたところ、「レンゲ」だと思っていたこの花は正確にはレンゲではなくレンゲソウ、またはゲンゲというのだそうです。
ゲンゲ(紫雲英、翹揺 Astragalus sinicus)はマメ科ゲンゲ属に分類される越年草である。中国原産。レンゲソウ(蓮華草)、レンゲ、とも呼ぶ。
特徴
湿ったところに生える。全体に柔らかな草である。 茎の高さ10-25 cm。根本で枝分かれして、暖かい地方では水平方向に匍匐し、60-150 cmまで伸びる場合もある。茎の先端は上を向く。また、根本から一回り細い匍匐茎を伸ばすこともある。 葉は一回羽状複葉、小葉は円形に近い楕円形、先端は丸いか、少しくぼむ。一枚の葉では基部から先端まで小葉の大きさがあまり変わらない。 花茎は葉腋から出て真っ直ぐに立ち、葉より突き出して花をつける。花は先端に輪生状にひとまとまりにつく。花色は紅紫色だが、まれに白色(クリーム色)の株もある。
Tさんとの話の中でレンゲを緑肥って・・・空気中の窒素を固定するんだっけ? それとも地中の窒素を・・・それじゃトータル一緒で何の意味もないか・・・なんていう話になったので、僕も怪しい記憶をウィキペディアで固定してみました。
ゲンゲ畑
化学肥料が使われるようになるまでは、緑肥(りょくひ = 草肥:くさごえ)および牛の飼料とするため、8-9月頃、稲刈り前の水田の水を抜いて種を蒔き翌春に花を咲かせていた。これはゲンゲ畑と呼ばれ、昭和末頃までの「春の風物詩」であったが減少している。かつて水田に緑肥として栽培され、現在[いつ?]でもその周辺に散見される。 畑は田植えの前に耕し、ゲンゲをそのまま鋤きこんで肥料とした。窒素を固定する(大気中の窒素を取り込んで窒素肥料のようなかたちで蓄える)根粒菌の働きで、ゲンゲの根には球形の根粒がつく。ゲンゲの窒素固定力は強大で10 cmの生育でおおよそ10 アール 1 t の生草重、4-5 kg の窒素を供給し得る。普通15ないし20 cmに成長するからもっと多くなるはずである。
レンゲが緑肥に使われるのはその窒素固定能力が高いからなんですね!
Tさんは「中国で需要が高く、手に入り辛いので高いのだ」という理由を聞いてきたそうですが、中国では何に使うのでしょう。
ちょっと調べた限りではそもそもレンゲ自体が中国原産で、薬に使われたりスープに入れて食べたり・・・などという記述は見つけましたが、「大々的に使用され不足している」というようなニュースは見つけられませんでした。
さらにTさんによれば、マメ科なので連作が効かず、花が枯れる前に鋤込まないとダメなんだと聞いたのだそうです。どうしてかなあ・・・
家でモーレツにはびこっているマメ科のカラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)は何年も連作しているのに一向に障害が起きません。
もしかしたら花が枯れてからだと翌年は種を買わなくても芽が出てしまい、種が売れなくなるから種をつけさせないためにそう言ってたりして・・・と、ちょっと意地悪な想像をしてしまうのでした。
今年はすばらしい!ノウルシ2016
ノウルシはウィキペディアによると
ノウルシ(野漆 学名:Euphorbia adenochlora)は、北海道から九州の河川敷や湿地に生育する高さ30 – 50センチメートルほどの多年草。和名の由来は、茎葉に傷をつけるとウルシ(漆)に似た白乳液が出ることからきている。有毒植物の一つ。
準絶滅危惧(NT)(環境省レッドリスト)
湿原や河川敷の減少などに伴い、存続基盤が脆弱な種となっている。
県版レッドデータブック(RDB)でも、ほとんどの東日本の都道県を始めとして、26の都道府県で準絶滅危惧種(NT)以上に指定している。
存続基盤が脆弱な準絶滅危惧種・・・まあ、そうですよね。ノウルシが来年顔を見せなくなってもどのくらいの人が気がつくでしょう・・・
スライドモアで草を綺麗に刈るようになったから、今年はノウルシがキレイに咲いたんだ・・・と思ったのですが、2014年の記事でもけっこうきれいに咲いてました。スライドモアとはあまり関連がなかったかも・・・
『水路のほとりに見つけた黄色い花、ノウルシは準絶滅危惧種なんですって!』
それではまた明日!
愛読者さん こんにちは
なんと! 赤いのには若干元気がないという理由があったんですか!!!!
しかも根粒菌はレンゲソウとは別だったとは・・・
すごくわかりやすいです
確かに田んぼは湿っていたというよりは水でビシャビシャでした
米もそうですが、レンゲソウだって播けばよいというわけではないんですね
レンゲやヘアリーベッチといった豆科緑肥の茎葉が赤紫っぽいのは、根粒菌との共生がうまくいってない場合の症状です。
これらは豆科植物ですので「湿地が好き」ってことは無く、ある程度の耐湿性はあるものの過湿は苦手で、特に生育初期の過湿は生育不良や根粒菌との共生に失敗する原因になりやすいんじゃ無かったでしょうか?
私は排水不良圃場でもレンゲやヘアリーベッチを使ってきましたが、秋に駆動ディスクで耕起して播種すると畝の上部では非常に生育が良く、少しの雨で長期間の水たまりが出来てしまうような圃場でも、10aあたり2kgほどの播種でコシヒカリには多すぎるくらいの窒素が固定されます。
従って、レンゲの生育不良には排水対策・・・というのが経験則なのですが、「そこそこ育つんだけど茎葉が青くならない」という場合は、「圃場に根粒菌があまり土着していない」という例もあるそうなので、菌の接種が効果的かも知れません。
http://item.rakuten.co.jp/ivy-believe-happiness/hiryou-044/