ついにシーズン中の蛇口の盗難・・・心とお金の問題

昨日の大場町は大騒ぎでした。今まではなかった、稲作シーズン中のパイプライン蛇口(バルブ)の盗難が発覚したからです。

相当数の蛇口(バルブ)がないために、ポンプを動かしたら田んぼのあちこちで水が吹き出したのでしょう・・・

今までは稲刈りが終わって、翌年代掻きをするまでの間に盗まれていたのですが、夜、ポンプを停めている間に盗まれてしまったようです。

昨日の大場町は大騒ぎでした。今まではなかった、稲作シーズン中のパイプライン蛇口(バルブ)の盗難が発覚したからです。
シーズン中に盗まれるとは・・・ちょっと驚きです。これを見てどういう状態かわかりますか?

金属部分だけ、盗まれている

昨日の大場町は大騒ぎでした。今まではなかった、稲作シーズン中のパイプライン蛇口(バルブ)の盗難が発覚したからです。
今までは蹴り折ってそのまま持っていっていたのですが、綺麗に回して盗って、プラスチック部分はその場で外して現場に置き去りなんです。

「綺麗に回して盗ってくれたんで、復帰がラクだわ。折られて立ち上がりから修理してたら容易でないわ」という意見(『容易でない』はよく使われる「大変だ」という意味の茨城弁です)もありましたが、古物屋でプラ部分があると安くなってしまうとか、売り先で不審に思われるとか、イヤがられるとかの理由ではないか・・・という人もいました。

昨日の大場町は大騒ぎでした。今まではなかった、稲作シーズン中のパイプライン蛇口(バルブ)の盗難が発覚したからです。
復帰のため、買ってきたバルブのパッケージ。島地区のバルブだけでもこの数盗まれているので、大場町全体では相当数にのぼります。

犯人は自らの首を絞めたか?

昨日の大場町は大騒ぎでした。今まではなかった、稲作シーズン中のパイプライン蛇口(バルブ)の盗難が発覚したからです。
このパッケージを見てお気づきの方もいると思いますが、ついにプラスチックバルブです。

今までは砲金製の金属バルブだったのですが、プラスチック製は値段が約半分なのだそうです。ただし、プラスチック製のもので安いものの一部は、時間が経つと水がしっかり停まらなくなるとか・・・

昨日の大場町は大騒ぎでした。今まではなかった、稲作シーズン中のパイプライン蛇口(バルブ)の盗難が発覚したからです。
プラだの、金属だの言っていられません。稲のためにも早く水が出るようにしなければなりません。どんどん取付けていきます。
昨日の大場町は大騒ぎでした。今まではなかった、稲作シーズン中のパイプライン蛇口(バルブ)の盗難が発覚したからです。
というわけで、島地区の大きな通りに面していない部分のパイプラインの蛇口(バルブ)はすべてプラスチック製になってしまいました。
昨日の大場町は大騒ぎでした。今まではなかった、稲作シーズン中のパイプライン蛇口(バルブ)の盗難が発覚したからです。
品物はMADE IN TAIWAN。金属バルブメーカーも、このままではこのサイズのバルブは売れなくなってしまいます。何か対策を・・・といっても、無いですよねえ・・・

・・・これで、盗む価値はひとまずなくなってしまいました。

「稲刈りが終わってからならともかく・・・」とは多く聞く言葉です。なぜ血も涙もないこの時期なのでしょう。しかも、修繕しやすいように折るのではなく、時間がかかってもわざわざ回して盗るとは・・・血も涙もないこの時期だけど、最後にちょっとだけ親切心で???

もしかしたら犯人は今まで冬の間だけだった盗難時期を前倒しして、シーズン中に一回刈り取ることにより、冬の間にもう一回収穫する「二毛作」を画策したのかもしれません。

ところがここでプラスチック製になってしまいました。これでは収穫しても意味がありません。

つまり「連作障害」ですね。

昨日の大場町は大騒ぎでした。今まではなかった、稲作シーズン中のパイプライン蛇口(バルブ)の盗難が発覚したからです。
ただ、腹いせに壊されたり、夜でよく見えないために結局壊されてしまうということがあるのではないか? と、心配する人もいました。

「しかたがない」か「腹が立つ」のか・・・心とお金の問題

たまたまこの日は飲み会があったので、当然この話題も人の口にのぼります。蛇口の盗難の捉え方はひとそれぞれ・・・

おもしろかったのは、盗られたもんはしかたがない。お金がなくて盗む人もいるのだから・・・という意見と、農家が一所懸命やっている稲作りの道具を盗むとは本当に「腹が立つ」。金が欲しいなら1000円くらいやる!・・・という意見があり、あまり相手、つまり、蛇口(バルブ)を盗んだ犯人への怒りの放射が少ないことです。

盗人にも三分の理というのか、話せばわかるというのか・・・法律に違反したのだから、相手に絶対の非がある・・・というのもひとつの考え方ですが、「相手と自分の相対関係で考える、こういった日本的な考え方は悪くないな」と思います。

「お金がないなら蛇口分あげる」と言われて「よろしくお願いします」と、ノコノコくる人もよっぽどです。かえって盗み自体がバカバカしくなってしまうのではないでしょうか?

大変困ったことですが、「盗られたもんはしかたがない」と胸にしまってしまう人も、水は高いところから低い所へ流れるものだと思っているのでしょう。(ものすごく高いところにある水はちっとも流れてきませんけど)

もし、盗んだ人が「このように相手は思っている」と知れば少しは手が緩むでしょう。

結局、法律を破っているのはあちらで、理不尽ではありますが、相手のことを考えることによってしか蛇口の盗難はなくならないのかもしれません。

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“ついにシーズン中の蛇口の盗難・・・心とお金の問題” への7件の返信

  1. おそらくさん おはようございます

    ちょうどそのような意見も飲み会の中で出ました

    その中での最終的な結論としては
    根拠があるわけでもないので、そのように思ったとしても心に留め置き
    全体では予断を持たないほうが新たなトラブルを防ぐ意味で良いのではないか・・・ということにまとまりました

  2. 愛読者さん おはようございます

    さて、コンクリートに塩ビ・・・実は再生ルートがあって、循環も増えてきているんですよ。

    そうなんですか!
    今のところは素性のわかっているものしかリサイクルしてくれないのでしょうけど
    そのうち市の資源回収でも集めるようになると最高ですね!

  3. 何もしなくても汗が流れてきます。
    真っ昼間は家でお昼寝して、日が陰ってくる頃から頑張って草刈りしようと思います。

    さて、コンクリートに塩ビ・・・実は再生ルートがあって、循環も増えてきているんですよ。

    塩ビの方は「再生材です」っていう風に主張しないので分かりにくいですが、コンクリート瓦礫を破砕した再生砕石は土木関係では一般的な資材です。

    「RC」って言えば、土木関係のヒトなら通じます。
    例えば、noraさん宅の進入路に大きな水たまりが出来て困ったとき・・・業者さんに「RC-40入れて敷き均してください。」とか言うと、「ソレっぽい会話」になりますよ(笑)

  4. 愛読者さん おはようございます

    僕も「この地区のバルブは全て樹脂製です」の看板、いいな、と思います
    それにしても、グレーチングもコンクリート、バルブはプラスチックでは
    どちらも最終的に「ゴミ」になってしまい、循環型社会に逆行してしまいますね
    少なくとも資源の価値としては落ちてしまい、残念なことです

  5. そういえば、道路側溝のグレーチング(金属蓋)も、あちらこちらでコンクリート製の蓋に変わっていっているような気がします。

  6. 折角ですから、圃場周辺に「この地区のバルブは全て樹脂製です」とか、掲示してしまうっていうのは・・・どうでしょう?

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