庭の片隅でネコがじっとうつむいています。鳴くでもなし、動くでもなし、じっとしているので見に行くと大きなヘビがいます。黄色と蛍光オレンジのちょっと毒々しい模様のヤマカガシです。
それにしても、小さなヤマカガシの子供をこのあいだやっつけていたと思ったのに、もしかしたら母親かな? 相手が大きくなったら手を出さない・・・ホント「弱いヤツには滅法強い」勝つ勝負しかしないネコさんなのでした。
ネコがこういう態度を取っているということは「相手が強い」「相手が危険」ということを知っているというか感じているのでしょうから、「強い=負けない」というのであれば己を知り、相手を感じる能力があるネコは最強の戦士です。
ヤマカガシ、強烈な毒があるんですねえ・・・
カガシとはヘビのことで、ヤマカガシは山のヘビという意味になるそうです。
ちょっと長いですが、ウィキペディアから引用します
ヤマカガシ(山楝蛇、赤楝蛇、Rhabdophis tigrinus)は、爬虫綱有鱗目ナミヘビ科ヤマカガシ属に分類されるヘビ。
毒
奥歯の根元のデュベルノワ腺 (Duvernoy’s gland) と頸部に頚腺と呼ばれる毒腺を持つ[1]。他のナミヘビ科の有毒種同様、口腔の後方に毒牙を有する後牙類(後牙蛇)である。
デュベルノワ腺の毒は出血毒であるが、おもに血小板に作用して破壊する性質であるため、クサリヘビ科の出血毒とは違い、激しい痛みや腫れはあまり起こらない。噛まれてから20-30分後ぐらいから、血液の中で化学反応が起こり、血小板が分解されていくことで全身の血液が凝固能力を失ってしまい、全身に及ぶ皮下出血、歯茎からの出血、内臓出血、腎機能障害、血便、血尿などが起こり、最悪の場合は脳内出血が起こる。その毒の強さは LD50=5.3μgと、ハブ(54μg)の10倍、マムシ(16μg)の3倍になる強力なものである。ヤマカガシの毒に対する血清は、ジャパンスネークセンターが製造、保管を行っている。
また、頸部にも奥歯とは別種の毒を出す頸腺を持つ。危険が迫るとコブラのように頭を持ち上げ、頸部を平たくし、頭を揺すったりし、この頸腺を目立たせることで威嚇する。頸腺から出る毒液を飛ばすこともあり、これが目に入ると結膜、角膜の充血や痛みを生じ、結膜炎や角膜混濁、角膜知覚麻痺、瞳孔反応の遅延、虹彩炎などの症状の他、最悪の場合失明を引き起こす。この頸腺の毒は、餌であるヒキガエルの持つ毒(ブフォトキシン)を貯蓄して使用していることが明らかになった。ヒキガエルが生息しない金華山では、そこに生息するヤマカガシはこの頸腺の毒を持たないが、このヤマカガシがヒキガエルを捕食すると、この毒を分泌するようになった。
頚腺から毒液を出すことは古くから認識されていたが、毒牙は奥歯にあるため深く噛まれないと毒の注入が行われず、爬虫類研究者の間でも毒蛇であることはあまり認識されていなかったとされる。1972年に中学生が噛まれて死亡する事故が起きてから、毒蛇として認識されるようになってきた。その後、1984年にも死亡事故が起き、死亡例は4例、重症例は30例以上が報告されている。1984年の死亡事例も被害者は中学生で、どちらの事故もヘビを捕まえようとして無造作に手を出して噛まれている。ヤマカガシは本来、大人しいヘビで、手を出したりしない限り噛まれることはない。
毒の強さがハブの10倍マムシの3倍!マムシ毒のほうがハブ毒より強いんですね・・・そのマムシの10倍とは・・・しかし、そんな強い毒をおとなしいとされるヤマカガシが何のために手に入れたのか・・・
まあもちろん初対面のネコにもわかるのですから十分役に立っています。おとなしいのでめったに使わないけど自衛のためということなのでしょうね。でも、ヤマカガシの子供には手を出していたので、もしかしたらヤマカガシの子供にはまだ毒がなかったりして・・・
意外と目がカワイイ ヤマカガシ
見ていると黒目がちで目がかわいいです。おじゃる丸みたい。
ヘビの目はこのような黒目ちゃんと、ネコのようなタテ目ちゃんがいるようなのです。でも黒目がちのほうが多いのかな・・・それというのも、ヘビの目(へびのめ)と検索してみるとこんなのがでてきました。
ジャノメ◉蛇の目
蛇の目(じゃのめ)とは、同心円を基調にした模様である。ヘビの目から名づけられた。
記号
二重丸の中を塗りつぶした図形のことを蛇の目という。英語では、「fisheye(魚の目)」という。用法
日本式天気記号「霧」
日本式の天気記号で、霧を表す。
UMLのステートマシン図やアクティビティ図などでは、終了状態を表す。
星図では変光星を表す。
箇条書きのビュレットとして。(新聞などでは改行せずに蛇の目のみで箇条書きすることもある)
日本語の圏点として。家紋
弦巻紋 蛇の目
蛇の目(じゃのめ)は日本の家紋「弦巻紋」の一種である。
弦巻は弓の弦を巻着付けるために腰あたりに付ける、籐などでできた武具である。その形状が蛇の眼に似ていることから、蛇の目と呼ばれるようになった。
単体で、または組合せるなどして用いられる。単独の「蛇の目」のほかに「三つ盛蛇の目」「蛇の目九曜」などの種がある。主に、外枠として用いられるときは、輪紋の「太輪」より太い「厚輪」、それより太い輪のことを「蛇の目輪(じゃのめわ)」という。
ああ、確かに「蛇の目」です。ためしに「じゃのめ」を変換してみると「◉」と出てきます。おお!「◉」ヤマカガシの目そっくりではないですか。
塗装してから擦り切れたのかと思ったら・・・
ゆうさん こんばんは
ヘビ飼ってるんですか?
顔はかわいいと思いますけど
やっぱり手足がないのは苦手です
同じ顔だったらトカゲのほうがいいかなあ・・・
私もへびかってます
ヤマかがし可愛いですよね!
kobassanさん おはようございます
『やまかぢ』そんな毒があるとあまり大きく注意されませんでしたよね
看板とかでも「やまかぢ」注意じゃなくて「マムシ注意」ですから
「山火事注意」はたくさんありますけど・・・
『くぢはび』くちはび、くじはび、くっちゃび まむしのことをそう呼ぶのですか!
茨城弁、まだまだオモシロいですね!
お晩ですnoraさん
にょろくんは苦手なので、この写真で初めてマジに見ました。体に隠した武器を備えているので、逃げずにゆっくり動くんですね。
小学生の頃、先輩が捕まえては振り回していました。それが昭和49年頃の衛生学教本では、毒蛇に分類されていて驚いた記憶がよみがえりました。
かの先輩方は今でも、毒蛇とは認識してないと思います、聞いてみてください。ちなみにこの辺では、『やまかぢ』、まむしのことは『くぢはび』です。