近年ツバメが減っている・・・というニュースをついこの間やっていましたが、ちっとも驚きません。ツバメに限ったことではないですが、植物にしても鳥にしてもネコにしても、野生の動植物は常にギリギリでおしくらまんじゅうをしていて、ちょっと条件が変わるとゴロッと勢力地図が書換えられてしまう厳しい陣取り合戦にさらされています。
カラスやヘビ、ネコなどの天敵からタマゴとヒナを守っても、タマゴの運不運でヒナが巣立たない。3回に1回はそんなことになっているように見えます。だから気候や巣作りの条件がちょっと変わっただけでも大きな影響を受けるはずです。
毎日の攻防、ツバメvsネコ
↑ 「ツビッ、ツビッ」という警戒警報を発しながら何回も飛びかかっています。写真じゃ速すぎて無理なので動画で撮ってみました 30秒ほど
それでもツバメは毎日与えられた条件でベストを尽くしています。毎日毎日「ネコ警戒情報」を出して注意を喚起し、威嚇して・・・どうもネコはあまり意に介していないみたいですが、それでもそのつど攻撃して追い払っています。なんだかゴジラを攻撃する自衛隊みたいです。
よく見てるとネコはツバメをはたき落とそうとしているかもしれません。それを知ってか知らずか、ツバメもネコの鼻先30センチほどで急ブレーキをかけ、反転して飛び去っています。
小さな体でわざわざ遠い南の島からやってきて、日本で天敵にさらされながらも繁殖してまた南の島へ帰って行く・・・どうしてそうなのかわかりませんが、何ともリスクの高い行動です。少なくとも大家さんとしてツバメが気持よく南の島へ帰れるよう、ツバメが「ツビッ、ツビッ」という「ネコ警戒情報」を出しているとあわてて外へ出てネコをどかす毎日です。