
ETAPE-11 アリカ→アレキパ
二輪/クワド:トランスポートセクション:120km スペシャルステージ:478Km
クルマ:トランスポートセクション:171km スペシャルステージ:534Km
トラック:トランスポートセクション:171km スペシャルステージ:432Km
ルート概要によれば
モーターサイクリスト「仲良しクラブ」的アプローチ
ダカールラリーのペルー初日のために、ペルーの人たちは二輪競技者のために、2つのスペシャルステージにさらに距離を加えることを認めてくれました。
道なき道と幾筋もの川の間を縫うこの日以降、彼らの間に仲間意識、友情が芽生えるはずです。
特別なビバークは二輪競技者がゴールする前に設営されます。2007年のダカールラリーでモロッコのフム・ギッドに作られたものと同じで、二輪のラリーの行方を大きく左右するようなものになります。
この日はアシスタンス車両による援助を受ける事はできず、すべてのことを自分自身か彼らの仲間に助けてもらって行わなければなりません。
相変わらずわかりにくいです。
多分、いわゆるマラソンステージと言われている、サポートを受けているライダーも、受けていないライダーと同じような扱いになる日のことだと思います。


走り続けるために選び、捨てる
この日はなんと、山沿いにあるトラックやクルマのビバークと違い、海の近くに二輪のビバークがあります。ここにライダーの荷物(横90cm高さ40cm奥行き60cmくらいの金属の箱、重さはたしか50キロくらいまで)が運び込まれ、この箱にに入ったものだけですべてをまかなわなければなりません。
スペアパーツ、着替え、テント、寝袋、工具など、どこが壊れ、何が起こるか予想して、選んで、捨てて、効率よく詰めてこの箱に入れておかなければなりません。すべてを持っていく事はできないのです。
もし、このステージで単車を壊してしまえば、帰ってもあるのはこの箱一つだけ。よくよく考えなければなりません。まあ、もともとこの箱一つでやっているライダーはどうってことはないんですけど・・・
たった一つのナットをなくしただけでも走行不能になる・・・それをポケットに忍ばせていれば走る事ができる。しかし、その勢いで部品を持っていけばたちまちポケットは膨らみ、肝心の走りをとってもやりにくいものにしてしまう。もしかしたらそのためにどこかを壊すかも・・・
走りつづける事とその備え。走り続ける事がメインで、そのための備えはそれを補完する事なのだけれど、備えがなければ走れないってこともあります。ぐるぐる回るその考え。どうしても走り続けたいが故の悩みですね。
お宅拝見じゃないですけど、みんなの箱、見てみたいです。普段、ここまでキツくはないかもしれないですけど、みんな制約の中で生きています。制約の中の選択が箱にわかりやすく入っているはずです。箱の中身はその人自身と言ってもいいかもしれません。(ウィスキーとか、マンガとか入ってたりして!)
箱の中身と、箱を前にした本人の写真を同じようなポジションで全員撮ったらおもしろいだろうな。
きっとこのビバークの夜は、二輪競技者のテントが固まって並び、工具の貸し借りや、部品を探し歩く人たちがウロウロしてにぎやかなことでしょう。楽しそうです。
さて、チームランドクルーザー所属の#339三橋 淳 選手は、今日も順調で若干順位を上げそうです、WP5を20番目に通過しています。もちろんクラストップは変わらないのですが、総合でも毎日じりじりと上へ上がっていて楽しみです。