旗印なって商売はこれからだ!(復興豆腐レポートその4)

ついた〜!!バンザーイ

気仙沼 復興豆腐
やっと本来の場所に付いた復興豆腐の旗印 マークの豆腐部分に青空と雲が写っているのがわかりますか?

詳しくは先頭から見てもらうとして、津波でお豆腐の作業場やお店や単車を失ってしまったCくんの新しいお店、その再起のシンボルになるような看板を作ろう!・・・というお話の続きです。

極寒の小雪ちらつく向かい風の東北道、心のペダルを漕ぎながら喘ぐトラックを坂道押し上げたみちのく一人旅を終えたその晩は、山の中の友人宅に泊めてもらいました。そして雪!念のために現場にトラックを置いてきて良かった・・・夏タイヤではゴール目前にしてリタイヤになるところでした。

矩体をまず取付けて・・・

気仙沼復興豆腐
矩体を壁に引っ掛けて固定

大勢手伝ってもらって取付け

気仙沼復興豆腐
風が強いのでロープで引っぱって・・・御柱みたい ある意味お祭りですね

記念写真

気仙沼復興豆腐
店主を屋根にのせて記念写真をみんなが撮っています
気仙沼復興豆腐
僕も記念写真をぱちり 青空に向かってガッツポーズのCくんです。

地元の仲間にたくさん来てもらい、Cくんの親戚にユニックまで出していただき、看板自体はサクッと取り付きました。僕は方の荷が降りた感じで一安心です。

ワークスマシンを手に入れろ!

しかし、Cくんにとってはただの通過点であり、旗印ができただけに過ぎません。内情を詳しく知るわけではありませんが、Cくんの弁による、豆腐屋さんはムラのなかで一番豆腐作りのうまいものがその役になった・・・ということから行けば、津波で甚大な被害を受けた豆腐屋さんは他にもたくさんあるはずであり、その中で、彼のように運良く設備を人々の好意で手に入れることができて、再スタートを切ることのできた人はそうはいないと思います。

今まで10年落ちの単車でこっそり遊んでいたところ、それが不幸にして盗まれてしまい、代わりにワークスマシンが与えられた・・・といった感じでしょうか? Cくんの人柄と実力がそのラッキーを呼び込んだのですが、それだけにメディアなどに取りあげられ、注目されてしまいます。

注目されるワークスライダーはでも大変

これからが本番で、Cくんはワークスマシンにふさわしい実力を証明しなくちゃならないから「大変だなあ」と思います。でも、僕には豆腐が作れないし、手を貸してくれたみんなも豆腐が作れない。Cくんの豆腐はCくんにしか作れない・・・自信を持ってガンバレ!Cくん。

気仙沼 復興豆腐はCくんそのもの

すっごく後になっちゃったけど、彼の豆腐ですが、すっきりしていておいしいです。豆腐と言うと「木綿」とか「絹ごし」とかいいますけど、う〜ん・・・「木綿」でも「絹ごし」でもなく、その中間でもない。弾力があってしっかりしていて重くてでも、ネットリはしていない「プリンみたいな大豆のチーズ」って感じです。グズグズしていなくて食感もいいです。

きっと豆腐って「そのヒト」なんですね。作るのは難しそうです。山の家で一緒に彼の豆腐を食べていたら「これはよく炊けてる」というので、聞くと、早めに上げると(好みですが)青臭い感じ、ちょうど良いと青臭さが消えて、今食べているような感じになるのだ・・・と言っていました。毎回毎回悩みながらやっているそうです。

多分、その炊く・・・というレンジはすごく狭くて微妙なのだと思います。もちろん他の行程にもそのような要素が口を開けて待っているのだと感じました。なんだか理科の実験みたいです。

豆腐作りって難しいんだろうなあ

ただ、考えてみれば、商売で豆腐を設備というのは言ってみればプラントで、実験室で少量何かを合成するのとは違います。理科の実験でサリチル酸メチル(サロメチールに入ってるヤツですね)を合成する時、冗談で実験の規定量の2倍、4倍、8倍って合成してみたんですけど、何も考えずに単純に材料を等倍したら、できたりできなかったり、なんだか爆発したり、すごいことになったことを思い出しました。(何だかまた脱線してるぞ)

今考えれば、結びつきをちゃんと見て、反応を考えて材料と方法を考えれば何回やってもうまくいったかもしれませんが、そういうことから豆腐作りを考えると、毎回大豆に含まれる水分量が若干違ったり、気温が違ったりと、実験室レベルとは違う不確定要素があって難しいんだろうなあ・・・って思いました。

是非気仙沼へお立ち寄りの際は是非復興豆腐お越し下さい!

気仙沼復興豆腐
かまどでの豆腐作りにもチャレンジしています。いいなあ・・・このかまど

おいしいと思う豆腐を目指して毎日悩んで考えている、Cくん。今「おいしい!」って言ってくれるお客さんを大事に、そして一人でもそのようなお客さんが増えるようがんばっています。気仙沼に行った際は是非寄ってあげてくださいね!さらには、気に入ったらまた寄って贔屓にしてください。よろしくお願いします。

気仙沼マサキ食品 復興豆腐の場所

場所は45号線のバイパスからちょっと入ったところです。


より大きな地図で 復興豆腐の場所 を表示

店の裏の田んぼにはまだ撤去されていない船が・・・
店の裏の田んぼにはまだ撤去されていない船が・・・

復興豆腐 住所は気仙沼市松崎高谷317-2です

追記:夜の写真を送ってもらいました・・・イメージの範囲に収まっています。

お店で点灯した写真 いい感じ!
お店で点灯した写真 いい感じ!
まわりは真っ暗です バックライトのほうは下地を暗めに着色してしまったので心配していましたが、人間の目で見ればちょうど良いくらいになっているはず。
まわりは真っ暗です バックライトのほうは下地を暗めに着色してしまったので心配していましたが、人間の目で見ればちょうど良いくらいになっているはず。

レポート おしまい

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“旗印なって商売はこれからだ!(復興豆腐レポートその4)” への2件の返信

  1. Cくん
    おはようございます

    なんだか照れるけど

    確かに!

    でも、嘘は書いていないと思います(間違いはあるかも)
    もし、間違いがあれば連絡してください
    不足があればそれも・・・

    すぐに訂正します

    寒いけど、心はホットにがんばりましょう・・・お互いに

    僕も早く復興しなくちゃ

  2. レポート楽しく読ませていただきました。
    なんだか照れるけど、励まされてじんわりポカポカ暖まる気がしました。
    明日からまた豆腐作り頑張ります!
    風邪も治ったし!

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