環境保全会の草刈りの時に伺った話ですが、Aさんの田んぼの水路脇に昔「ヒメアヤメ」と「野生のミント」が生えていたそうです。どちらも聞いたことのない植物なので調べてみました。
「ヒメアヤメ」とは普通のアヤメよりあきらかに背丈が低く、その状態で花をつけるそうなのです。名前もすてきですし、コンパクトで鉢植えにもできそうな植物です。「ここら辺だ」という場所を一緒に探してみたのですがありませんでした。
また、もう一つの「野生のミント」ですが、これは「ニホンハッカ」というようで、北海道をはじめ各地でお菓子など食品用、生活用品、タバコなどの香料として主にメントールを抽出するために栽培されていたそうです。島地区で栽培されていたかどうかはわかりませんが、水路脇に生えていて草刈りの時などにはあたりにミントの香りが立ち上ったそうです。この「ニホンハッカ」というのもちょっとの間探してみたのですが、確定はできませんでした。
COP10にちなんだアンケートのコメントに、「生態系の役割を終えて絶滅していく種もあるはず。人類がコントロールできるはずがない。」という意見がありました。
経済や人間の生活や今の環境すべてひっくるめての世界になじめない種は残って行けないのは自然の摂理でもあります。そして大きなスパンの中では、種として自らを変えて生き残ってきた今の絶滅危惧種です。もしかしたら、絶滅に瀕している生き物を救おう!!というのは、電子コントロールの機械に囲まれた中で昔のトラクターを「カッコイイ」と感じることと同じような「ノスタルジックなナニカ」かもしれません。
考えはまとまりませんが、両方を見て気がつくことは、電子コントロールの機械に慣れてしまったらイザという時にそれで思考停止。業者を呼ぶこととなり、もう自分で対処することは不可能なのではないか?ということです。(あれ?いつの間にか機械のお話になっています?)両方を知っている人たちは別にどっちに転んでも大丈夫ですが、次の世代の人たちには壊れたらサービスを呼ぶというのがあたりまえになってしまい、選択肢がありません。
このように平時には問題なくても有事に問題があると考えると、この絶滅危惧種や生物多様性の議論も次世代の選択肢を残しておくという意味がありそうです。機械と動植物はぜんぜんちがうと言われるかもしれません。でも、僕には動物や植物が自分達にどのように係っていて、こうなったら→どうなるという具体的で身に迫った問題が浮かびにくいんです。
パソコンも使う、電子制御の機械も使う、でも、停電になったら手工具や手の道具を使うし、それがなければ作る・・・すべての世代の知恵と道具が現存し、生きていれば選択肢がより多いし、人間のトクになる。
大場町島地区のような稲作地帯には、色々な世代がいて、古いものから新しいものまで知恵と道具,が残っています。様々な分野のエキスパートがいて、さらに作物を育てています。
生物多様性をがなぜ必要なのか、こういうたとえがもしあるなら身近で僕にはわかりやすいです。でも、できる、できない、必要とか、無理とか、そういう以前に、やっぱりあるものがなくなるということは寂しいというのが一番感じることですね。
Aさんも、「今まであまり気にしていなかったものでも、なくなると寂しいものだ」とおっしゃっていましたが、ホント理屈はどうあれそれですね。これからはこの2種類の植物、よく目をこらして探してみたいと思います。
匿名さん おはようございます
コメントありがとうございます
匿名さんのまわりにも同じようにハッカ、もしくはミントが自生しているのですね
このあたりはどうかわかりませんが
昔は茨城県でもハッカを栽培していたことがあったそうなので
おそらくは島地区で見るものも基本的には栽培種なのだとは思います
以前はあちこちの畦に生えていたそうですが、今は島地区でも一カ所
しかも、小さな範囲でしか見かけません
そういった意味で島地区の絶滅危惧種だと思っています
日本ハッカは西洋種と違い、ワガママで弱い植物なので毎年生えてくる場所は
よっぽど環境が合っているのでしょう
初めまして。
日本薄荷の記事を大変興味深く拝見しました。
私も地元の在来種に興味があり、つい日本のとかを聞きますと嬉しくなります。
実は、私も畦に生えているミントを嬉しくなって、「これは日本ミントですか?」と植物の名前を教え合うサイトに写真を投稿した事があります。答えは「西洋ミントだと思う」というのが大半の意見でガッカリした事があります。
野生のミントが必ずしも、日本固有種ではないようです。
ネズミやモグラなどの対策に、植えたり、逃げたりして、野生でも西洋ミントが繁殖する事があるようです。
日本ミントも種類もいろいろ、特徴もいろいろのようですし、西洋ミントでも日本ミントでも大事に使うのが1番だと思います。
しかし、このミントが絶滅危惧種であるのか?をはっきりしたい場合は、一度専門家の方に見てもらうのも良いのではないかな?と勝手ながら、思いました。