あたりまえのように見かけるように感じていたトノサマガエルは、レッドデータブックでは準絶滅危惧種に分類されつつあるようです。
そういえば最近あんまり見なくなった気がします。だいたい大きいのがいない。動物や植物が、気にかけなくなったとたんにひとつ、また一つと種が消えていく・・・そんな時代になったのかもしれません。気がついたらイヤな虫も、いたずらする動物も、何もかもみ〜んないなくなって人間だけ残る。なんてことになってしまうかもしれません。
「悪い」とか「良い」は相対的な言葉で、いつも書いてはありませんが「何々にとって」ということが頭についているはずです。それがない「絶対的超凶悪害虫」だの「全宇宙的ウルトラ害獣」などは存在しないと思うのです。
もし、害虫だと思われているゴキブリを宇宙から追い出したら、ゴキブリが人知れず抑えていた未知の超強力病原菌が大流行して人類が死に絶えてしまうかも。
悪いと思われるもの、良いと思われるもの、普通なもの、よくわからないもの、これらのバランスを取っておくのが一番良いことなのではないでしょうか?
これは人間だってそうです。良い人、悪い人、普通な人、どれもが存在している以上きっと何かの役に立っているはずです。悪い人、普通な人を排除して良い人の国を作ってもきっと面白くないでしょうし、その中で一部の良い人が悪い人に変化してバランスを取ってしまうに違いありません。良い、悪い、普通なんて一方から見た見方に過ぎないんですから。
これからはゴキブリを見つけても、狂ったように便所のスリッパを振り回すのはやめて、二回に一回は見逃してあげてください。
レッドデータブック・レッドリストのカテゴリーについては農林水産省のホームページに詳しく書いてあります。