ミズワラビじゃないかなあ・・・

ミズワラビと思われる胞子葉
ミズワラビと思われる胞子葉

先日刈取りの終った田んぼの中で、(多少水が入って湿っていました)背丈が5センチほど、ちょっと筒状で肉厚、鹿の角のような枝分かれをした葉っぱ(たぶん)を持つ植物を見つけました。コケなのか普通の植物なのか「気持悪いなあ」と思いつつ、家に帰って調べてみました。

ミズワラビの胞子葉 はっきり言って気持悪い 右のほうにトキワハゼの花が見えています
ミズワラビの胞子葉 はっきり言って気持悪い 右のほうにトキワハゼの花が見えています

苦労しましたが、かなりいい線行っているものを見つけました。ミズワラビです。

ウィキペディアによれば

ミズワラビ(水蕨、学名:Ceratopteris thalictroides)は、シダ植物門ホウライシダ科に属するシダである。分類によってはミズワラビ科(Ceratopteridaceae)とする場合もある。シダとしては珍しい水草で、水中、あるいは湿地に生える。熱帯地方に広く分布し、日本では本州中部以南に分布する。水田によく生えたが、現在では見ることが少ない。
熱帯では多年生であるが、日本の本州では一年草として、夏に胞子をつけると枯れてしまう生活をしている場所もある。
特徴
根茎はごく短い。葉は栄養葉と胞子葉の二型に分化する。栄養葉は二ー三回羽状複葉で、小葉は丸っぽい三角形だが、葉全体が黄緑色で柔らかく、主軸は多肉質っぽくて一般的なシダの葉とはかなり印象が異なる。水中ではさらに葉が薄くなる。胞子葉は小葉が厚みのある線形になっている。大きさは40cmにも達するが、寒冷な地域では小型化する。ほとんど葉が分かれないものもある。
葉の先端から新芽が出て新しい株を生じる場合もある。熱帯魚の水槽内では、沈水性の水草として育てる場合が多いが、水面に葉を浮かべ、水中に根をぶら下げた浮草の形でも育つ。水中では胞子葉はつかない。
利用
ミズワラビの一種ウォータースプライト
よく育つ地域では葉を食用にする。日本でも用いられたようだが、現在では除草剤のためか、他の多くの水田雑草と共に姿を消している場所が多く、食用されるほどに手にはいらない。
より多く見かけるのは熱帯魚の水槽の中である。熱帯魚用の水草としてよく販売されており、ウォータースプライト(Water Sprite)の名で流通している。あるいは水面に浮かせてその根を小魚の産卵場所に使う場合もある。より葉のきめの細かいタイプがベトナム産とされる。

とありました。

ミズワラビ
かなり小さいです

得体のしれない気持悪い感じは、シダ類であるミズワラビの胞子葉を見たせいだったのです。しかも、調べる過程で、地域によっては絶滅危惧種に指定されているような希少種であることもわかりました。食用とされるどころか、水草として輸入されることもあるようです。これはおもしろい。

以前のキクモもそうでしたが、水陸両用の可能性ありということです!

さっそく、ちゃんとした写真を撮るべく、もう一度見かけたところへ出向く・・・な、なんと!もう枯れているではないですか! 本当に植物の移り変わりは速いです。シャレじゃないですけど、旬は一瞬。なんて無常なんでしょう!

ミズワラビ なんともう枯れてる!
ミズワラビ なんともう枯れてる!
無常の理 たった一週間でチャンスは逃げていく
無常の理 たった一週間でチャンスは逃げていく
ミズワラビ
根っこごと掘ってきた
ミズワラビ
洗ってバラしてみた
ミズワラビ
洗ってバラしたものを春に捕まえたメダカの水槽に入れてみた。ミズワラビ・・・水中で育つかもしれない。

とにかく何とか緑のものを見つけて根っこごと掘って、洗って、春に捕まえたメダカの水槽に入れてみたのでした。ベトナムのミズワラビは水槽の中でどんどん育つようですから、もしかしたら日本の、いや、水戸市大場町島地区のミズワラビだって水槽で育つかもしれません。続きを楽しみにしていてください。

それにしても、目を皿にしていれば色々なものが目に入ってくるもんですね。この調子で行けばもしかしたらヒヌマイトトンボや、光の速度より速い粒子だって見つけちゃうかもしれません。

島地区の植物の記事へ
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