
今年初めて気がついたのですが、コバンソウと同じ場所でヘラオオバコも見つけました。かわいらしい花?の形と、結構な集団を作っているので、「おっ!」と、目を引きますが、どうも問題のある植物のようです。
特徴
細長いへら状の葉を水平から斜め上に放射状に伸ばし、その上へ茎を幾本もひょろひょろと30から50センチくらいに伸ばして花の穂をつける。穂には小さな花が密生しており、下から上へと次々に咲き上がっていく。穂の周りに細い糸に支えられてつき、白い輪のように目立つのはおしべである。オオバコより大きく高いが、オオバコのような踏みつけ耐性はない。
花粉症の原因植物になる。侵入と分布
江戸時代末期に侵入したものとされ、その後広く日本全土に分布を広げた。
畑地、道端、果樹園、河川敷、牧草地、荒地などに耐乾性があるため広く生育する。
北アメリカをはじめ世界中に分布を広げ、コスモポリタン雑草となっている。
環境省指定の要注意外来生物類型2に指定されている。利用
ヘラオオバコはヨーロッパでハーブとして食用や薬用に利用され、家畜用飼料としても栽培されている。
とても興味深い記述が並んでいます。
オオバコが丈夫な植物だなあ・・・とは感じていましたが、「踏みつけ耐性」なる言葉があるなんて知りませんでした。草相撲で誰もが遊んだ経験を持つオオバコ。「踏みつけ耐性」のある植物を探して並べたら、どんな種類の植物が集まるのかな? 草相撲王者決定戦でもやりますか。
それから花粉症の原因植物になるということ。たくさん一度に生えるから原因になるのでしょうか? 確かに生えているところでは、長い茎をさらに高く伸ばして、たくさんの穂が風に揺れています。勢力を拡大していけば確かに影響力はありそうです。
そしてコスモポリタン雑草! またまた聞いたことのない言葉です。どんなところでも生活できてグローバルに活動できるんでしょうね。現在、農道の脇や、農地の法面などの草刈りでは、従来のオオバコしか見かけませんが、「環境省指定の要注意外来生物類型2に指定されている」ということですので、来年はもっともっと範囲を拡大しそうです。


かたや在来種チームのオオバコは?

島地区ではまだ大きい通り沿いにしか見つけていませんが、群生しているのをあちこちで見かけます。どうしようもないと言えばどうしようもないのですが、注意しておいたほうが良さそうですね。