トラクターの顔が外れるのはメンテのため。サービスホールが顔を決める。(多分)

昨日発見した写真をトリミングしました。これはクボタのM8030ですが、顔がすっかりなくなっています。

今日は昨日の続きで、メンテのための開口部、サービスホールによって顔かたちが決まる部分もあるのかな?・・・というお話。

Kubota_Tractor_M1-65 エンジンはクボタD3502水冷4サイクル3気筒ディーゼルエンジン、3499cc、65馬力/2400rpm。ミッションは主変速6段、副変速2段の前進12段、後進12段。PTO回転数は643rpm/1008rpm。作業機昇降装置は油圧式。制御はポジション及びドラフトコントロール、ミックスコントロールとなっています。
昨日からのおさらい。このM1-シリーズの大きいほう。この顔がアルミダイカスト製で重いのはともかく、ごっそり外れるのは、クボタが昔FIATと提携していた名残じゃないだろうか・・・というお話でした。
これが外した顔の写真です。ビリーさん曰く「顔はごっそりと外せますがかなり重たいです。」との証言は、金属製だという裏付けにもなりますよね。フチにはアルミ独特のさびが浮いていますし・・・
これが外した顔の写真です。外れるのはわかったけど何のため?という部分が残ります。
昨日発見した写真をトリミングしました。これはクボタのM8030ですが、顔がすっかりなくなっています。
昨日発見した写真をトリミングしました。これはクボタのM8030ですが、「カオナシ」になっています。エアクリーナーのフタがこちらを向いているので、顔がそっくり外れるのはエアクリーナーのメンテのためだとわかります。
外れ方もM8000とかM4000と同じ感じで、正面と再度のカバーを開けてメンテナンスするようになっています。
さらにはこの写真にはバッテリーが見えていますので、顔が外れるのはエアクリーナーとバッテリーのメンテのためとわかりました。

ここまで昨日のおさらいです。

トラクターがお面をかぶっているように見えたのは、「モデルチェンジが簡単にできる」とか、「おもしろいから」などの何となくの理由ではなく、このように「ユーザーが常時外してメンテナンスできるように」という理由もあったのです。

お面を取替えるモデルチェンジの例

お面のすげ替えアニメーション。 これを見たらgifアニメを作りたくなってしまいました。寄り道ばかりしているからなかなか話が進まないです。
お面のすげ替えアニメーション。 「顔」を取替えるだけでトラクターの印象はガラッと変わってしまいます。

しかし、メンテに顔を外さなくても良い機種もある

例としてビリーさんに送ってもらった写真です。三菱MT52Dは顔を外さなくてもエアクリーナーとバッテリーのメンテができるようになっています。その証拠にエアクリーナーのフタがこちらを向いていますよね?
例としてビリーさんに送ってもらった写真です。(お面も外そうと思えば外せるようですけど)三菱MT52Dは顔を外さなくてもエアクリーナーとバッテリーのメンテができるようになっています。その証拠にエアクリーナーのフタがこちらを向いていますよね?

エアクリーナーだけすぐにアクセスできるようになっているものもあります

FORD6600はtractordata.comによれば1975年 - 1981年製。4.2リッター4気筒ディーゼル77馬力。ということは35歳から41歳あたり・・・ちょうどアラフォーといった感じです。
こめかみに丸いフタが付いています。エアクリーナーのメンテナンスほーるですよね? このように横からアクセスできるようになっている機種は顔が外れる必要がないようです。バッテリーもどこか正面ではない別の場所にあるのでしょうね。

正面からバッテリーだけメンテする機種も・・・

錆のひどいところへはステンレスの板があてられ、塞がれています。バッジもグリルも失われています。
デヴィッドブラウンは正面からバッテリーをメンテナンスできるよう、「顔」ではなく「口」が外せるようになっています。
デビッドブラウントラクター david brown tractor 770 selectamatic
実際はこのようなお顔をしているのですが・・・

見るもの見るものみな外したグリルをなくしちゃってます。きっと付け外しする間に壊れちゃったんですね。

デヴィッドブラウンは顔は外れないけど、口が外れるようになっていて、やっているうちに無くしちゃったり,壊しちゃったりして「クチナシ」になってしまった・・・というわけです。

ハンドルの前は燃料タンクでしょうか?すごく大きいです。その前に4気筒のエンジン。・・・となると、あとはラジエターとバッテリーのスペースなのでしょうけど、ずいぶん前が長いですね・・・それともう一つ。フロアが箱状に囲われているのが気になります。足元、かなり広いのかもしれません。
バッテリーがペダルの下にあるこのトラクターは正面からのメンテが必要ないようで、グリルのアミアミも小さいですし、おもりもつけちゃって正面からのアクセスはあきらめています。
ヤンマートラクター YT2シリーズ YT228 YT228,XUQKS7(キャビン仕様) 価格¥4,077,000 Jチェンジ ノークラッチ10段変速 前輪倍速 パワステ ノークラッチブレーキストップ ローラリー1.5m耕耘機 クイックヒッチ 自動水平 バック上昇旋回上昇 吊り下げオート制御 YTYT228,XUQ仕様 全長2915mm 全幅1340mm 全高1995mm 本気重量1240kg 張り機/排気量 28ps/1642cc 油圧揚力1200kgf 前タイヤサイズ6-14 後タイヤサイズ11.2-24H 大型特殊免許不要
今はエンジンフードごと車のボンネットのようにガバッともちあがってしまうタイプが多いので、このようなサービスホールがボコボコあいているものは少ないですよね?
空冷のエンジンも美しかったですし、パッケージもフォルムも電装品なども全て、「美しい」という言葉がしっくり来ているわけではにのですが美しいです。しばらくコイツにふさわしい言葉を探してみたいと思います。
いい写真がないけれど、ポルシェのトラクターは現在のトラクターのようにエンジンフードがガバッと開くタイプだったなぁ。当時から先進的だった・・・
Porsche Super (329)です。 レストアしてあるので素晴らしい様態。
Porsche Super (329)です。 レストアしてあるので素晴らしい様態。デザインも最高だった。
ポルシェトラクターのペーパーモデルを作るのだ!(Paper model of the Porsche tractor)
ペーパークラフトの写真しかなかったけれど、開き方としてはこう。

もっと昔はメンテが必要なものは外に出ていた

昔は手を入れなくてはならない部分はみんな外に出ていた。

スマートに見せるためにカバーをかけたら手を入れるフタを作らなくてはならなくなった。

この過程で「取り外せる顔」が生まれたわけですね!

一番自由だったのはサービスホールがない時代の「顔」だったのでしょうけど、メンテのための開口部をそれぞれ工夫して(横に持ってきたり、ガバッとフードごと開くようにしたり)「自由な顔」を確保しようとしているようにも見えます。

それだけトラクターの「顔」は重要なのではないでしょうか?

実はチョー寝坊してしまい、グダグダです。何を言っているのかわからなくなってきました。

今日はここまでです。また明日!

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