1974年生まれ。業界初の4輪駆動というのだけど、ちょっと違うかも・・・ヤンマーYM1300D「撮りトラ」

ただ、ヤンマーの社史に業界初の四輪駆動と謳われていますが、書いてある通りにそれが1974年のことだとしたら、それはもしかしたら間違っているかもしれません。

新年一発目となる今日は久々のヤンマー(なぜかヤンマーの「撮りトラ」は少ないです。)某所で見た、風化途上のYM1300D「撮りトラ」です。

 

なぜかクボタB1600のステッカーが貼ってありますが、ヤンマーのYM1300Dで間違いないと思います。
なぜかクボタB1600のステッカーが貼ってありますが、今から45年前の1974年生まれ、ヤンマーのYM1300Dで間違いないと思います。

 

『ヤンマー100年史』にはこうあります。  1970 年代前半にトラクタが台頭し、また田植機やコ ンバインの本格的な生産も関連会社で始まった。 中略 トラクタでは、1974(昭和49)年2月に業界初の4輪 駆動を採用したYM1500D など3機種を、1976 年12 月にはトランスミッションにパワーシフト機構を搭載し たYM2210 を発売した。 確かにこのYM1300Dはコンパクトながら四輪駆動です。
『ヤンマー100年史』にはこうあります。

 1970 年代前半にトラクタが台頭し、また田植機やコ
ンバインの本格的な生産も関連会社で始まった。

中略

トラクタでは、1974(昭和49)年2月に業界初の4輪
駆動を採用したYM1500D など3機種を、1976 年12
月にはトランスミッションにパワーシフト機構を搭載し
たYM2210 を発売した。

45年前、1974年、2月生まれ・・・YM1300Dのことは書いてありませんが、このYM1300Dはコンパクトながら四輪駆動です。また、この後はYM4ケタ末尾10の新型機種が出てくることを考えると、業界初四駆の3機種の中にこのYM1300Dが入っていてもおかしくないのではないでしょうか?

 

と、いうわけでYM1300Dは1974(昭和49)年2月生まれという(僕的妄想ですが)前提で話を進めます。

 

すっかり色あせてしまった登録種票は・・・ 農耕作業用小型特殊自動車 運輸省型式認定番号 農 860 号 ヤンマー YM 1300D 型 とあります。
すっかり色あせてしまった登録種票には・・・

農耕作業用小型特殊自動車
運輸省型式認定番号 農 860 号
ヤンマー YM 1300D 型

とあります。

 

小さなボディに行儀良くコンポーネントが詰め込まれています。
小さなボディに行儀良くコンポーネントが詰め込まれています。tractordata.comによればYM1300Dは1975年〜1980年製造。Yanmar 2TR13、2気筒662ccディーゼル13馬力となっています。

 

業界初の四輪駆動というのはちょっと違うかも・・・

 

ただ、ヤンマーの社史に業界初の四輪駆動と謳われていますが、書いてある通りにそれが1974年のことだとしたら、それはもしかしたら間違っているかもしれません。
ただ、ヤンマーの社史に業界初の四輪駆動と謳われていますが、書いてある通りにそれが1974年のことだとしたら、それはもしかしたら間違っているかもしれません。

 

面構えもユニーク。でも、よく見ると後のLシリーズの面影もありますね。基本構造が一緒です。
それはなぜかというと、クボタのブルトラB6000(この写真はB5000ですけど、B5000Eだと小型特殊自動車の登録で見れば1976年生まれのようです。)があるからです。『久保田鉄工最近10年の歩み』という社史の年表には、1971年にフィアット640型と並んでブルトラB6000が発売されたことが記されています。業界初というには少し年が離れすぎているように思いますので、「業界としては早期に」くらいのほうが当りがソフトかもしれません。そういう目で見るからなのでしょうが、YM1300D、何となくブルトラに感じが似ています。

 

産業技術史データベースにも、B6000は1971年ということで載っています。 1971年に業界で初めて超小型4輪駆動トラクタ(ブルトラ)B6000(11馬力)を発表した。前輪ヨーク軸の揺動に対応したユニバーサルジョイントによる動力伝達を行い、前輪デファレンシャルギヤを装備し、前輪を駆動する方式で、湿田走行性・登坂力・けん引性能が大幅に向上した。このB6000は水田、畑を問わず4輪駆動の威力を発揮し、ブルトラの愛称で人気を博した。 と書いてあります。
産業技術史データベースにも、B6000は1971年ということで載っています。

1971年に業界で初めて超小型4輪駆動トラクタ(ブルトラ)B6000(11馬力)を発表した。前輪ヨーク軸の揺動に対応したユニバーサルジョイントによる動力伝達を行い、前輪デファレンシャルギヤを装備し、前輪を駆動する方式で、湿田走行性・登坂力・けん引性能が大幅に向上した。このB6000は水田、畑を問わず4輪駆動の威力を発揮し、ブルトラの愛称で人気を博した。

と書いてあります。

 

あ!わかった! ここでは「業界で初めて超小型4輪駆動トラクタ」と書いてあります。ブルトラは超小型四輪駆動トラクターとして業界初、YM1300Dはトラクタとして業界初の四輪駆動・・・

 

もしかして10馬力以下は超小型トラクターとしてカテゴライズされていて、10馬力以下のブルトラと13馬力のYM1300Dでは同じトラクターとは認識されていなかったのかもしれません。

たしかに馬力が大きくなれば負荷も増えるので、それに耐えるように作るためには重くなってしまうので、強く軽く作るには知恵や技術が必要です。ですから、超小型ブルトラの四駆と一般サイズのYM1300Dの四駆では意味合いが違ったのかもしれませんね!

 

でも参考にしたっしょー(きっと)

 

乗って見ると人が乗る限界という印象。ミニュチュアトラクターという感じです。どこもかしこもキュウキュウに狭い。
ブルトラB5000

 

なぜかクボタB1600のステッカーが貼ってありますが、ヤンマーのYM1300Dで間違いないと思います。
既出の写真。クボタB1600ブルトラ(1978年)のステッカーが貼ってあるのも何となくそういう意味合いがあったのかも・・・こうやって比べてみると、全体の印象は似ていますが、少し新しいだけあって乾式のフィルターだし、エンジンフードの中にきちんと色々納まっているし、洗練された感じがします。

 

よく見ると微妙に後輪に向けてフレームが下がっているんですね。
ブルトラB5000

 

小さなボディに行儀良くコンポーネントが詰め込まれています。
こちらのほうが新しいですけど、小さいとは言え、ブルトラB5000に比べたらまだまだ大きいです。この両者は使い道や大きさが違うということで業界初四輪駆動に対する異議を取り下げることにします。

 

いきなりブレブレの写真でごめんなさい。三菱のブースに入ってすぐのところにありました。大きくD1300、1975年製造・・・とあります。43年前、展示会で新車を見ているイメージです。
これは二輪駆動ですがD1300にも似ています。大きくD1300、1975年製造・・・とあります。

 

ダラダラと書いてしまいました。まだ続きますけど、きょうはここまでです。また明日!

 

 

 

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