用水路を隠すほど茂るというのに今年は去年に比べると本当にポツリポツリとしか咲いていないミゾカクシ(アゼムシロ)。去年は「ムシロじゃなくて座ぶとんぐらい」と評しましたが、今年は座ぶとんでもなく点々になってしまっています。
原野に生えるものと違って人の手の入ったところに生える植物は本当に浮き沈みが激しいみたいです。ほんのちょっと刈る時期が違ったり、忘れたりするだけで生育条件が合わなくなってグッと数が違ってきてしまうのでしょう。
ミゾカクシ (溝隠、Lobelia chinensis)はキキョウ科ミゾカクシ属の雑草。和名は、溝を隠すほど茂ることから付けられた。また、田の畦に筵を敷いたように生える様子からアゼムシロ(畦筵)ともいう。
湿った場所に生える多年草。茎は細くて横に這い、節ごとに葉をつけ、根を下ろす。
葉は互生、間隔を置いて付き、長さ1-2cmで狭い披針形、葉柄はなく、縁には低い鋸歯がある。葉は黄緑でのっぺりしており、主脈以外は目立たない。
花は6-10月、葉柄から出る花茎は1.5-3cmで立ち上がり、先端に一つ花をつける。花は径1cmほど、唇形花で上二弁と下三弁に分かれ、下三弁はくるりと外へ巻く。花は白から薄い紫を帯びる。日本では北海道から琉球まで分布し、日本国外では中国、インド、マレーシアに分布する。湿地に多く、特に水田周辺ではよく見かける、水田雑草の一つである。
よく見かける水田雑草だそうですが、このあたりでは僕はまだ一カ所しか確認していません。