ヘラオオバコ(このヒトも帰化植物で範囲を拡大中?)

道沿いにかたまって揺れています
道沿いにかたまって揺れています

今年初めて気がついたのですが、コバンソウと同じ場所でヘラオオバコも見つけました。かわいらしい花?の形と、結構な集団を作っているので、「おっ!」と、目を引きますが、どうも問題のある植物のようです。

ヘラオオバコ
ちょうど下のほうから花火がパチパチと上に向かっていってるみたいに見えます。

ウィキペディアのヘラオオバコの記述によれば

特徴

細長いへら状の葉を水平から斜め上に放射状に伸ばし、その上へ茎を幾本もひょろひょろと30から50センチくらいに伸ばして花の穂をつける。穂には小さな花が密生しており、下から上へと次々に咲き上がっていく。穂の周りに細い糸に支えられてつき、白い輪のように目立つのはおしべである。オオバコより大きく高いが、オオバコのような踏みつけ耐性はない。
花粉症の原因植物になる。

侵入と分布

江戸時代末期に侵入したものとされ、その後広く日本全土に分布を広げた。
畑地、道端、果樹園、河川敷、牧草地、荒地などに耐乾性があるため広く生育する。
北アメリカをはじめ世界中に分布を広げ、コスモポリタン雑草となっている。
環境省指定の要注意外来生物類型2に指定されている。

利用

ヘラオオバコはヨーロッパでハーブとして食用や薬用に利用され、家畜用飼料としても栽培されている。

とても興味深い記述が並んでいます。

オオバコが丈夫な植物だなあ・・・とは感じていましたが、「踏みつけ耐性」なる言葉があるなんて知りませんでした。草相撲で誰もが遊んだ経験を持つオオバコ。「踏みつけ耐性」のある植物を探して並べたら、どんな種類の植物が集まるのかな? 草相撲王者決定戦でもやりますか。

それから花粉症の原因植物になるということ。たくさん一度に生えるから原因になるのでしょうか? 確かに生えているところでは、長い茎をさらに高く伸ばして、たくさんの穂が風に揺れています。勢力を拡大していけば確かに影響力はありそうです。

そしてコスモポリタン雑草! またまた聞いたことのない言葉です。どんなところでも生活できてグローバルに活動できるんでしょうね。現在、農道の脇や、農地の法面などの草刈りでは、従来のオオバコしか見かけませんが、「環境省指定の要注意外来生物類型2に指定されている」ということですので、来年はもっともっと範囲を拡大しそうです。

上から見るとおもしろい、ヘラオオバコの花のカタマリ
上から見るとおもしろい、ヘラオオバコの花のカタマリ
ヘラオオバコの葉
オオバコおよりはしゅっとして細身のヘラオオバコの葉

かたや在来種チームのオオバコは?

オオバコはどうだろ?・・・と慌てて庭を探してみましたが、季節が早いのかな?まだ葉っぱも柔らかそうな、こんなおちびさんしか見つかりませんでした。これではヘラオオバコにやられてしまいそうですね。
オオバコはどうだろ?・・・と慌てて庭を探してみましたが、季節が早いのかな?まだ葉っぱも柔らかそうな、こんなおちびさんしか見つかりませんでした。これではヘラオオバコにやられてしまいそうですね。

島地区ではまだ大きい通り沿いにしか見つけていませんが、群生しているのをあちこちで見かけます。どうしようもないと言えばどうしようもないのですが、注意しておいたほうが良さそうですね。

島地区の植物の記事へ
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