カキドオシ(垣通し)

5月、カキドオシの花
5月、カキドオシの花

「まだまだ大丈夫だろう」と思っていたのに、一気に伸びてきてしまった草を刈っている時に見つけました。ちょっと湿った排水路の脇の石垣に薄紫のスミレのようなシソのような花。

花の大きさは1センチほど。石垣の間を長く這いまわり、それぞれ対になって生えている丸くギザギザのある葉っぱの間から2個3個と花を咲かせています。カキドオシだと思います。

ウィキペディアによれば

カキドオシ(垣通し)とは、シソ科の植物の1種。学名はGlechoma hederacea subsp. grandis(シノニムはG. grandis、G. hederacea var. grandis) 。

特徴
日本全土の道端などに自生する多年草。茎は長く横に這い、所々から根を下ろす。横枝は時に多少立ち上がることもある。葉は長い柄があり、睡蓮の葉のような円形から狭い扇形を切り取った形。対生し、柔らかく、しわがあって毛が生えている。葉は揉むと強い香りがある。
開花期は春(4〜5月)。花は葉腋から出て、薄い紫〜紅紫で斑点がある。
隣接地から垣根を通して進入してくることがカキドオシの名前の由来となっている。

利用
全草を乾燥したものは和種・連銭草(れんせんそう)中国種・金銭草という名で生薬にされ、子供の癇の虫に効くとされる。このことから別名カントリソウという。また血糖値降下作用、体内の脂肪や結石を溶解させる作用があるなどとして漢方薬、ダイエット茶とされることもある。主な薬効成分は揮発油成分であり、煎じるときはあまり煮詰めない方が良いという説がある。

5月、カキドオシの花
ヒメオドリコソウやホトケノザなどシソの仲間の花に共通したべろっとしたイメージです

やっぱりシソの仲間だったんだ!すぐに現場に戻って葉っぱを取って揉んでみました。大葉のような強い香りはしませんが、似たような香り(ちょっと弱めです)

カキドオシ
葉っぱは小さな小さなフキの葉っぱみたいで、ギザギザのある丸い形
カキドオシ
家のまわりでは直立しないで思い切りツルになって地面を這って長く伸びていました

山の渓流脇では・・・

場所は違いますが、山のほうへピクニックに行った時、渓流脇に生えていたのもこのカキドオシだろうと思い、引っぱり出してきました。

カキドオシ
山のカキドオシ こちらは背が低いせいかまだ直立しています
山のカキドオシ
結構密集して生えていました

去年気がつかなかったものなのに今年は目に入ってくる・・・不思議です。どうも雑草というか植物の陣取り合戦はオセロみたいなもので、ほんのちょっとのバランスの変化でゴロッと黒が白に、白が黒に入れ替わってしまうのでしょう。そのせいで目に入ったり目に入らなかったりするのではないか・・・などと考えました。

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