むぐっちょオオバンは陸に上がってお食事中

オオバン
オオバン 茨城(このあたりだけ?)で言うところの「むぐっちょ」こんな顔なんですが・・・ここまで近づけませんでした
オオバン 茨城(このあたりだけ?)で言うところの「むぐっちょ」こんな顔なんですが・・・ここまで近づけませんでした

石川川の川辺にカラスみたいに真っ黒で、白い靴べらみたいな嘴のオオバンがたくさん上がって何かをついばんでいるのを見かけました。初めて見ました。おもしろいなあ。

そういえば去年のオオバンの記事も今頃です。この季節にしかいないのか、それともこの季節に目立つのか・・・

白い嘴が光って異様です

オオバン
石川川の川辺に上がってお食事中。1羽がこちらに気がついたようです。

去年見たので、どんな顔をしているのかは知っているのですが、遠くで見ると異星人かミュータントかって感じです。

イメージはこうです。ただただやられるために画面に出てくるショッカーみたいな全身黒ずくめのやられ星人。
イメージはこうです。ただただやられるために画面に出てくるショッカーみたいな全身黒ずくめのやられ星人。

茨城での愛称

Mさんによると、コイツらは「潜っちょ(むぐっちょ)」もしくは「潜っちょ奴(むぐっちょめ)」と呼ばれているそうです。茨城の場合、鳥や昆虫、動物の愛称の語尾に「ちょ」「ちょめ」、「め」が付くのは定番で、なんだかこれが付くと、より身近というか、たとえ害獣・害虫だとしても同じフィールドに生きているって感じがします。

例えばゴキブリだったらゴキブリメ・・・と「め」が付きます。話し言葉なので文字にすると違和感がありますが、憎たらしいけど孫子の代まで根絶やしにしてやるぞ!的な憎悪は感じられず、「頭をひっぱたかれるくらいで済むかな」なんてゴキブリのほうでも思っちゃいそうな、そんな言葉で、僕は大好きです。

先日のキンクロハジロも潜っちょだし、カイツブリもそう・・・水面に浮かんで潜る鳥はみんな潜っちょだそうです。

一体何をついばんでるの?

Aさんが言う冬草。冬にこうやって生えている雑草の総称。柔らかそうな草もあるのにこういったものは食べられていない。
Aさんが言う冬草。冬にこうやって生えている雑草の総称。柔らかそうな草もあるのにこういったものは食べられていない。

Aさんは、「冬草を食べてるんだっぺ」と言います。冬草って何?と尋ねると、冬に生える草は冬草、春の草は春草、もちろん夏草も秋草もあるそうです。

考えてみれば正確な植物や動物の名前など会話の中ではたいした意味もなくて、むぐっちょや冬草のように、一括りにした単語のほうが会話には便利です。

今の時期、この川辺がきれいなのは環境保全会で夏に草刈りしたり、Iさんがいつも草刈りをしているだけでなく、このむぐっちょ、オオバンちゃんたちも一役買っているのかもしれません。

食べているのはこんなイネ科の雑草なんじゃないかな・・・と、思います。
食べているのはこんなイネ科の雑草なんじゃないかな・・・と、思います。

見ると柔らかそうなタンポポやハハコグサみたいな冬草もあるのに、食べられた痕は見当たらず、ちょっと枯れた感じの葉の筋っぽイネ科の植物の葉だけは引き千切ったような痕が見られます。見渡すとその手の植物はみな先っちょがヒゲ状にささくれてしまっています。食べられていたのはこれに違いありません。

なかなか近づけない

それにしてもコイツらはなかなか近づかせてくれません。気にしていないように近づいても、夢中についばんでいるのにすぐに気がついて、さりげなく何気なく川のほうに移動していき、最後には川に飛び込んで逃げてしまいます。

オオバン
さらに近づくと何とはなしに川のほうへ・・・
オオバン
ドボンと石川川に飛び込んで逃げてしまいます。しかし、少しするとまた上がってきて草をついばんでいます。

この繰り返し

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昨日見たニュースでは、水戸市の中心部にある千波湖で、一般の人が水鳥にエサをやっているシーンがあって、そのまわりにオオバンが群がってたのを見たのですが、こっちではそうはいかないようです。もっと近くで見てみたいんですが・・・

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