たまたま道ばたを歩いていたら、ガードレールの脇のヨモギのさきっちょにてんとう虫を見つけました。
この季節。ヨモギはけっこうな背丈になってあちこちに生えているわけですが、気をつけてみてみると、どの先っちょにももれなくてんとう虫がいるのです。もう、それはそれは全部のヨモギにです。
ナナホシテントウがほとんどですが、なかには星が2つのものやいろいろです。さらによくみると、ヨモギの先っちょにはビッチリ茎が2倍の太さに見えるほどアブラムシが付いていて(気持わり〜)、それをてんとう虫が食べていたのでした。
柔らかいヨモギの新芽部分、きっと、人間が食べてもおいしいのでしょうが、贅沢にもそのエキスだけをチュウチュウと吸っているアブラムシ。爆発的に発生しているその贅沢なアブラムシを食べている贅沢なてんとう虫。その、豪華な食卓がヨモギの先っちょだったのです。
てんとう虫は天道虫で、和名の由来は「太陽に向かって飛んで行くことから」だと、ウィキペディアに書いてありましたが、このどんどんと高いところへ登っていく性質って、草木の先っちょに、この贅沢なアブラムシがいるからなのかもしれませんね。
てんとう虫は、手のひらに載せると高い指の先へ登っていって、先っちょから飛んでいってしまいますが、もし、指の先にアブラムシがいれば食べるのかもしれません。
降り立ったらひたすら高いところへ登っていき、先っちょに食物がなければ飛び立つ(繰り返し)・・・これだけを親から遺伝子情報で伝えられればてんとう虫は生きていけるような気がしてきました。
ビッチリはそれだけで破壊力を持つ
1匹ずつでは何とも思わなくても、それが押し合いへし合い、スキマなくびっちりとなるととんでもない破壊力を持つように感じます(単に僕がそう感じるだけ?)。
ビッチリじゃなく、「たくさん」でもそこそこのインパクト。たとえば『菱の花から「生き物民主主義」を考える』の記事でとりあげたジュンサイハムシとか、『グリーンシェードまとめ』の記事でとりあげたカメムシなども気持悪いです。
最大の恐怖体験!カマドウマ洞
話は飛んじゃいますが、何といっても最大の恐怖体験はカマドウマ洞です。
子供の頃、探検で友達と入った洞窟で見た光景。足下に水がたまって、天井からポツポツと、水が落ちてきていました。懐中電灯を何気なく天井に向けると、光に微妙に揺れているのです。
しばらくは何事か理解できなかったのですが、よくよくみると、壁から天井からスキマなく、カマドウマがあのシマシマの背中を見せてビッチリ貼付いていたのでした。
そこはカマドウマでできたカマドウマ洞だったのです!(いや、もちろん洞窟の天井や壁にカマドウマが貼付いているのですが・・・)僕たちは声も出ず、足がすくんでその場に凍り付きました。
そのあとは、襟元にカマドウマが降ってきたら気絶しそうだったので首を目一杯すくめて、絶叫しながら飛び出しました。友達を置いて・・・