ずっと探していたオリジナル34の共立ミスティラーMT1はこれじゃないかな「朝1分の農機考古学」

一方こちらは1958年の明るい生活に載っていた広告です。同じミスト機が載っています。ずっと運輸省型式認定番号資料に載っていたMT1を探していたわけですけどここにはMT1という型式は書かれていません。
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もう実機は見られないであろう運輸省型式の若い番号の古い農機を本や雑誌から探している「朝1分の農機考古学」。今朝は1956年の植物防疫年鑑と1958年の明るい生活から共立ミスティラーMT1(と、思われるもの)です。ずっと探していた型式認定制度発足時のオリジナル34でクボタに次ぐ農5号です。

1956年植物防疫年鑑の記事です。当時の農機はキングだのクイーンだののカタカナや、ナントカ式などのいずれも古い呼び名がついていましたが共立だけは「ミスティラー」という名がついています。ティラーは共通ですから本来の名の部分は「ミス」ということになります。これはMistakeなのかMiss.なのかMysteryなのか・・・どこから持ってきたのか気になるところでした。しかしわかりました!植物防疫年鑑という本からもわかるように薬剤散布機として防除にも使えるようミスト装置がついているのだそうです。「ミス」はMistの「ミス」だったのです。
1956年植物防疫年鑑の記事です。当時の農機はキングだのクイーンだののカタカナや、ナントカ式などのいずれも古い呼び名がついていましたが、共立だけは「ミスティラー」という名がついています。ティラーは機械名として共通ですから本来の名の部分は「ミス」ということになります。

これはMistakeなのかMiss.なのかMysteryなのか・・・どこから持ってきたのか気になるところでした。

しかしわかりました!植物防疫年鑑という本からもわかるように薬剤散布機として防除にも使えるようミスト装置がついているのだそうです。「ミス」はMistの「ミス」だったのです。
機械の部分だけ拡大します。ハンドルの手元に大きな薬剤タンクとエンジン前方にブロアーのようなもの。そしてその前方に向けたノズルのようなものが見えます。なるほど!これがミスティラーたる所以だったわけですね!
機械の部分だけ拡大します。ハンドルの手元に大きな薬剤タンクとエンジン前方にブロアーのようなもの。そしてその前方に向けたノズルのようなものが見えます。なるほど!これがミスティラーたる所以だったわけですね!
一方こちらは1958年の明るい生活に載っていた広告です。同じミスト機が載っています。ずっと運輸省型式認定番号資料に載っていたMT1を探していたわけですけどここにはMT1という型式は書かれていません。
一方こちらは1958年の明るい生活に載っていた広告です。同じミスト機が載っています。ずっと運輸省型式認定番号資料に載っていたMT1を探していたわけですけどここにはMT1という型式は書かれていません。

資料をあたっていくとこれより後のものにMT-3だのMT-3GSだのMT-6Aが出てきます。MTがミスティラーを表しているとすれば、この無印のミスティラーこそがバリエーションが出来たのちその区別のために名前をMT〇〇と付けた先祖、大元にあたるMT1なのではないか?と考えたわけです。

運輸省型式認定番号制度が発足した1957年はこれまで存在していた農機がまとめて12月25日に登録された形です。その際にお役所の求める形で型式名をつけたはずでそれがMT1だったと僕は想像しました。

シートに記入します。栄えある一桁、しかもクボタの次という、なんだか銀メダルのような位置についたのは農耕作業用軽自動車農5号共立式MT1型でした。
シートに記入します。栄えある一桁、しかもクボタの次という、なんだか銀メダルのような位置についたのは

農耕作業用軽自動車
運輸省型式認定番号 農5号
共立式 MT1型

でした。オリジナル34の1957年登録組です。

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』に追記しました

『農機の運輸省型式認定番号一覧表』を固定ページで公開しました。一番上のメニューから入れるようにしています。これから新しく運輸省型式認定番号を発見するたびに追記することにします。

(ほぼ同時に英語版の一覧表も公開しています)← Click here for the English version.

追記:今まで一部の環境ではテキストが読めなかったということがわかったので修正しました。スマホでも読めるようになったと思うのですが、もし読めない場合はコメント欄でもメールでも構いませんので連絡をください。お願いします!

恒例の北海道行きの準備を急いでしなくちゃならないので今日はこの辺で・・・それではまた明日!