ラスベガスからの電話

友達に仕事のことで、携帯に電話をかけたら、ラスベガスに繋がってしまいました(仕事はもう海外まで追いかけてきてしまうのですね)。彼が言うには、ホテルの自分の部屋を除いてほとんどタバコを吸うことができないそうです。早くから飛行機の中や、空港は禁煙になりましたが、禁煙先進国のアメリカでも、空港の回転ドアを一歩出たとたんに、まるで金魚鉢の金魚が、苦しくて口をぱくぱくするようにタバコを吸い始める人が大勢いて、植え込みの中などは、タバコの吸い殻だらけでした。ここ20年くらいで、禁煙もすっかり定着してしまったようです。

図書館で、昭和のタバコ屋さんやタバコ販売広告の変遷を記録した本を借りてきてななめ読みしたのですが、タバコ広告ポスターなどには「ご贈答にタバコ」だの「明るくタバコを吸いましょう」だの(闇タバコ撲滅キャンペーンのようです)どうにもタバコ推進の語句が踊っていて、今は逆に、「死ぬ」(そんなこと書いていませんでしたっけ?)だの「ガン」だのマイナスイメージの言葉が散らばっているのを考えるとはずいぶん違うなあ・・・と思いました。

昔はテレビや映画では俳優さんがカッコいいものとして煙草を吸うシーンが出てきて、今は逆にカッコわるいものとしてキャンペーンされようとしています。
20年くらいの間に、今までのことがまるっきり正反対。世の中の流れや、行政の施策などあるのでしょうが、タバコ産業に生活を託していた方々は大変だと思います。

今確実だと思ったことも、先々どうなるかは全くわからない・・・でも、考えてみればその逆の逆で元に戻るってこともありそうです。タバコが再び一般的になることだって、ないとは言えません。先々どうなるかわからないのですから。

もしかしたらCO2をどんどん排出したほうが良いことがわかって、アメ車が大流行したり、世界中の人がなぜか米を食うようになって、米不足になったりするかもしれません。せめて振り回されないようにしないといけませんね。

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