9月の稲刈りの時に気がついて、11月に寒さにいじけて紅葉していたキクモ。水草でもあると言うネット上の記載に半信半疑ながら、何とはなしに引っこ抜いてきてメダカの水槽に入れていました。そのキクモが今ではこんなことになってます。
キクモは本当に水草だった!
寒さに赤くいじけていたキクモは、水槽に入れてしばらくすると赤みが抜けて緑に・・・そしていかにも水草っぽく伸びだしたのです。今ではあちこちの節から茎を上に伸ばし、そこからも葉を広げています。
葉っぱは土の上に生えていたときとはずいぶんと違い、緑は薄く、葉も細く(水の抵抗を受けにくいようにしているのでしょうか?)なって、ひょろひょろと長く伸びています。同じ植物とは思えない感じです。それに、土がないのに育つってどういうことなんでしょう?
田んぼに水を張るのは、温度管理と雑草対策だそうですが、その水の中でも生活でき、稲刈りのため水を落として田んぼを乾かしても生きることのできるのがキクモだったんです。贅沢をいわない、黙って育つ、水陸両用、本当に高性能です。
陸にいるときはこうでした(花咲いてます クリックで拡大します)
ペットショップなどで水草として売られているキクモは東南アジアなどからの輸入かその原種を栽培したものが多いそうですが、あの洪水のタイなどはきっとこの種の植物が多いのでしょうね。
雑草としては対策の難しい厄介なものなのでしょうけれど、普段は土に生えていて、洪水があってなかなか水が引かなくてもずっと生きていける・・・植物の洪水まで考えた適応には驚いてしまいます。