今で言えば女子会 毎年7月23日の晩はお地蔵様

お地蔵様のまわりはこの日のためにきれいに掃除され、飾り付けられています
お地蔵様のまわりはこの日のためにきれいに掃除され、飾り付けられています

大場町の島地区では毎年7月23日の晩はお地蔵様という女の人のお祭りです。お地蔵様達はこの日花を飾られ、新しい赤いよだれかけを掛けられてこの日を迎えます。今で言えば女子会で、女の人たちはお地蔵様にお参りした後、集まってゴニョゴニョゴニョ・・・世話人が挨拶に行くぐらいで、男の人たちは中身がどんな内容なのかはわかりません。

これがメインイベントですから女子会の前にまずお参りです
これがメインイベントですから女子会の前にまずお参りです

何でこの日なのかちょっと調べてみました。

お地蔵様はなんだかとても人々に近い神さまらしく、道祖神という路傍の神さまの信仰とも結びついて町外れや辻に「町の結界の守護神」として建てられることも多いそうです。そういえばここのお地蔵様も町外れにあり、お地蔵様だけでなく色々な供養塔が集められていて、きっと禍いが集落に入って来ないようここで塞き止めてもらいたいという意識があるのだと思います。

女子会は地蔵盆

ウィキペディアによれば7月23日は地蔵盆にあたるそうで、こうあります。

地蔵盆(じぞうぼん)は、地蔵菩薩の縁日(毎月24日)であり、なおかつお盆の期間中でもある旧暦7月24日に向け、その前日の宵縁日を中心とした3日間の期間を指し、またそのうちの日を選んで行われる地蔵菩薩の祭のことをいう。地蔵盆は一般には寺院に祀られている地蔵菩薩を対象とした祭りではなく、道祖神信仰と結びついた路傍あるいは街角(辻)の地蔵が対象となっている。
旧暦7月24日以外の地蔵菩薩の縁日の24日は、地蔵会(じぞうえ)、地蔵祭と呼ばれるが、旧暦7月24日については盂蘭盆(お盆)期間中であり、それにちなんで地蔵盆と呼ばれるようになった。現代では、参加する人々の仕事などに合わせ、多少日程をずらして土日に行うところも増えている。地蔵盆が新暦の7月24日前後もしくは8月24日前後に分かれるのは、お盆を新暦に改めて勤めるのか、それとも旧暦風に8月に行うのかの差異であり、この差異についてはお盆の項を参考にされたい。近年では8月23・24日に行われるのが一般的である。

北を向いている珍しいお地蔵様だそうです
北を向いている珍しいお地蔵様だそうです

なるほど〜 地蔵菩薩の縁日の宵縁日だったんだ・・・旧暦の7/15日のお盆に合わせるとここら辺では8月23日ということになるけれど、女の人はそのあたりは忙しいので新暦でやっているのかもしれないですね。