今日は「昔のカタログシリーズ」トラクター狂さんに送っていただいた、クボタの歩行自脱型コンバイン HJ3です。この「昔のカタログシリーズ」も60投稿近くになっていて、「アーカイ部」的な様相を呈してきました。
バインダーに脱穀機が付いた形

簡単なイラストですがよく見ると、この機械の作業や特長をよく表しています。稲はこのように流れて、脱穀した後バサバサと地面に落ちるのでしょう。
バインダーを生んだクボタの技術がコンバインを作りました。
刈取り→脱穀を同時作業 人手の16倍以上の高能率!
刈取りから脱穀までの作業をすべて自動的に行うクボタ歩行型自脱コンバインHJ3は、モミ運搬などの前後作業を含めても、1日35アール(3反半)〜の圃場を軽くこなします。これは10アール(1反)あたり48時間もかかる人手作業の16倍以上の高能率。1日20アール(2反)を消化すれば、十分採算が取れます。
引き起こし性能はクボタバインダーと同じです
75度倒れた稲も十分引き起して刈取るクボタバインダーの性能がそのまま生きています。
とあります。
そして裏面

生コギ!
こんなことが書いてあります。
生コギに最適の構造
流穀板を強制揺動するので生脱穀してもロスが少なく、穀粒を傷つけません。また、大径胴自動脱穀機が、モミを効率よく正確に選別します。
当時はバインダーで束ねておだがけし、乾かしてから脱穀機で脱穀したのでしょう。これを「乾コギ」?とすれば、現在のように刈取ってからすぐ脱穀することを(「乾コギ」に対して)「生コギ」って呼んだってわけですね!!
スペックを見ると・・・
6.5馬力、最大9馬力の灯油エンジンで、その理論能率は時間あたり7〜10アールもあるそうです。1時間で10アール・・・10アールは1反ですから・・・なんだか相当性能が高いような気がしてきました。
また、重さは570キロ! 走行スピードは遅いでしょうから、田んぼに入れば仕事は早いと思いますが、田んぼに行くまでが時間がかかりそうです。
脱穀したモミはどうなるのでしょう。そこらへんにまき散らすわけはないですから、袋かなんかに入れるようになっているのでしょうか。このカタログには処理能力は書いてあるのですが、作業の流れがよくわかりません。
昭和44年、1969年・・・と、いうことは46年前!よくこんなものが残っていたと思います。実物はどこにも残っていないのでしょうね・・・。